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ご高齢になると入れ歯を使いこなせなくなることもあります

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入れ歯をあきらめる

 入れ歯が合わず食事がしにくいので、入れ歯を新しく作って欲しい。という要望は、どの歯科医にも多く寄せられます。
確かに、顎がやせてしまったり・入れ歯の支えになっていた歯がダメになってしまったりで、新規に義歯を作ることにより、食べる機能を改善して差し上げることができる場合も多くあります。

入れ歯そのものでなく、ご自身に問題がある場合

スキーの板やスケート靴と同じです

 スキーの板をつければスキーが滑れるという事ではありません。初心者は立つのもままなりません。車の運転も同じです。教習所へ行って練習しなければ免許は取れません。
 実は入れ歯も同じで使いこなすのに、練習やなれも必要なのです。

食べる能力の低下

 高齢者ドライバーの運転技術が低下し運転免許書の返納のように、食べるという能力そのものが年齢的に低下してしまうのです。

唾液の分泌力が極端に減っている。

 年齢が進むとどうしても唾液の分泌能力は低下します。また、多くの飲み薬に唾液の分泌を減少させる副作用もあります。
 入れ歯は、顎の粘膜の上に乗りますが、粘膜と入れ歯の間に唾液が介在することにより、クッションになり、摩擦で粘膜がこすれてキズになるのを唾液が防いでくれています。
 極端に唾液の分泌力が低下した場合「口腔乾燥症」という病名をつけますが、こうなるといかに適合の良い入れ歯であっても、粘膜が傷つき痛くて入れられなくなります。

顎の筋肉の力が弱っている。

 走ったり歩いたりできなくなる原因の一つに、足の筋肉の低下があります。若い頃には体重の45%もあった筋肉が、高齢になると年齢的な問題だけで年間1~2%ずつ落ちていきます。
 顎を動かしている筋肉だけ健全ということはありえません。同じように、それ以上に筋力が低下してしまっているのです。

脳の指令力の低下

 オリンピックに出るような選手は、筋力がすぐれているだけではなく、それを上手にコントロールしている神経や脳の能力もずば抜けているのです。神経による筋肉のコントロールは日常生活でも重要性が高いのですが、高齢になるとこの能力も低下していきます。
 咬む力・咬むスピード・咬む巧み(たくみ)さも、すべて低下してしまいます。
本来、スポーツなどの練習と違い、日常生活の動作はそのものが練習になっています。
しかし、高齢になると「日常生活の動きを維持」するためのトレーニングも大切になります。

リハビリやケア

そもそもリハビリとかケアとかは

 
 介護関係はわかりにくい横文字が多いので困ったものですが、例えばアルプスの少女ハイジで、クララちゃんの車椅子を押してあげるのがケア(お世話)クララちゃんが立って歩けるように頑張るのがリハビリです。本来持っている機能を回復させてあげようということです。

入れ歯のこまめな調整

 体内の水分量を一定に保つ力が低下し、むくんだり、逆にひからびた(脱水)状態になったりしやすいです。顎の粘膜もその影響を受け常に変化します。、キズになりやすいです。
 義歯の裏に軟性のクッション材を張り付けて調整することもあります。

唾液の分泌促進

 唾液腺のマッサージ(工事中)
 人工唾液の利用(製作中)

口腔筋トレ体操

 パタカ体操(早めに作ります)

食事の時に入れ歯の使用をあきらめる

 ケアやリハビリを頑張ってもらいなるべく若いときと同様に、何でも美味しく食べれるように機能を回復し維持するのがのが理想です。
 でも、限界があります。100歳まで健康に長生きしたいは可能でも、200歳をめざすのは不可能です。無理な努力は精神的にも疲れてしまい、本人やご家族の疲弊になります。
 

「入れ歯の使用をあきらめる」

という決断をしなければならない場合もあります。

しばらく入れ歯を入れないと合わなくなることも

  今日から入れ歯は二度と使わない。というような極端な話でなくて良いです。調子が良さそうな時は使って食べて、食べている途中でも何となく食べにくければ外してしまってやむを得ません。
 ただ顎の形や歯の位置は、入れ歯によって保持されている面もあり、しばらく入れないでいると、歯が位置の移動を起こしたりして入らなくなってしまうことも多いです。
 

食事では外し、日常は入れておく

 一見すると逆のことを言っているようでおかしいです。食事の時に入れ歯を入れなければ、一体いつ使うんだということになりますが、実は入れ歯というのは食事のための道具であるとともに、筋肉トレーニングの訓練にもなります。
歯がある方ならばすぐわかりますが、上下の歯をぶつければ頬の筋肉が張ります。歯がないと顎の筋肉に力がかからず、廃用性萎縮(はいようせいいしゅく)と言って、使わない組織はさらに機能低下を起こしていくのです。

入れ歯は筋トレの道具です

 
 入れ歯を入れて食事ができなくなっても、入れ歯を筋肉トレーニングの道具として考え、1日数十分でもよいので、入れていくと良いです。
 咬むことによって、脳へ行く血流量が増加し、頭がすっきりしたり認知症の予防になったりすることもわかっています。 

無理して入れ歯をつかう危険性

● 入れ歯がノドに落ち込みつまる
● 食事量が減ってしまい、栄養状態が低下する。

食形態を変えることにより、対応する

 豆腐やヨーグルトやプリンなどは、歯がなくても舌でつぶせます。食べるものが制限されてしまいますが、食物の形状を上手にコントロールすることも方法として考えなければいけません。

近くの歯医者さんで相談して下さい

 当院もそうですが、歯科医院はその患者さんの内科主治医の先生・ケアマネージャーさん・ヘルパーさん・行政の包括支援センターなどと緊密に連絡を取り合っています。
患者さん一人一人みんな状態が違います。ケアマネージャーさんや内科の先生を中心に、チームを組み医療そして介護の方向を考えていきます。
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