「チーム医療」という言葉から、サッカーや野球のチームを連想してしまうかもしれません。しかし、単に医療スタッフがチームを組んで治療に取り組むという事ではありません。
「一人の患者さん」のためにチームを組むことです。ですから担当する患者さんによって、チームのメンバーは当然変わってきます。
糖尿病を患っている患者さんに対しては、内科のお医者さんが中心になってチームを組みます。歯周病菌は血糖値を上昇させる物質を出している事がわかっていますし、糖尿病は免疫力を低下させ、歯周病を増悪させます。ですので、近くの歯医者や薬剤師・栄養士・時にはスポーツジムのインストラクターなどとチームを組むことになります。
ご高齢の方であれば、ケアマネージャー(介護支援専門員)を中心に、内科・歯科・ヘルパー・理学療法士・作業療法士など福祉関係の専門家がチームを組むことになります。医師・歯医者以外の医療関係者のことをコ・メディカルと呼ぶことがあります。
患者さんご本人やご家族を含めた生活環境も考え、病気の周辺も含めた多様な職種が専門性を発揮し、患者さんの望む最善の医療をチームプレーによって提供することです。時にはカンファレンスと言って、患者さんやご家族を交え、医師や歯科医師そして福祉の専門職が集まって相談会を開くこともあります。
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