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低体温に気をつけよう

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免疫とは、「私たちの身体を守る力」そのものです。
体内に、細菌やウィルスが侵入した時に、これらを破壊し、排除してくれるシステムです。歯周病やむし歯も、ただ歯みがきが悪いからだけの原因でおこるのではありません。体の免疫のシステムに何らかの問題を生じているのも因子の一つです。肺炎などの感染症も、そしてガンすらも免疫システムの異常でおこりえるのです。
ガン細胞から自分自身の体を守るのも、免疫の機能によるものといえます。
免疫力を低下させないためには、どんなことに気をつければ良いのでしょうか ?

低体温に注意しましょう

自分の平熱を知っていますか? 健康的な人の平熱は36.5~37.1度。36度以下という「低体温」の人は気をつけましょう。「低体温」は免疫細胞と大きなかかわりがあります。低体温の人は36℃以上の体温の人に比べ、それだけで免疫力が30%低下しているといわれています。

現代人は低体温

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 50年前の日本人の平均は36.89度でした。それが現在の平均は36.20度になってしまっています。 50年前と今では日本人の体温の平均は0.7度近く下がってしまっているのです。
 現在の生活スタイルが、便利になりすぎているのです。明らかな運動不足です。掃除、洗濯、料理、買い物など、日常的な運動量が多かったのです。それに比べ、現代の生活では、乗り物や家電の充実によって日常生活における運動量は低下しています。ネットで、画面をタッチすれば、何でも買って宅配便で届いてしまう便利な世の中です。
 (浅草駅から田中歯科医院まで900mあります。バスに乗ってくる患者さんがけっこういらっしゃいます。足が悪いとか、理由があればやむを得ないのですができれば、運動のために歩いてきてほしいものです。)

筋肉量が減ります

本来、男性で体重の45%、女性は36%が筋肉です。でも運動量の低下にともなって、筋肉量が減少してしまいます。筋肉は人体最大の熱産生器官ですから、筋肉が少なくなると、体温も下がり、基礎代謝も下がります。基礎代謝とはじっとしているときでも体内でエネルギーを消費していること。これが落ちれば低体温になるのは明らかです。カロリーが消費されにくくなって、内臓脂肪が増加してしまう、肥満になるおまけつきです。
年齢による筋肉の減少率は年間で約1%。一年歳をとると1%の筋肉が失われるのです。しかし、1日中動かないでいると、1日で0.5%の筋肉が失われます。ということはたった2日間で1年分の筋肉を失ってしまう計算になります。おねがい、運動しましょ。

なんで低体温だと、免疫が低下するの

 寒いと手がかじかんでしまって、細かい作業が出来なくなった経験はありますよね。指先の小さい筋肉が、低体温で動けなくなってしまうためです。白血球などの免疫系の細胞も同じです。低体温になると活動力が低下してしまうのです。(温度が高くなると反応速度は大きくなる。これは、粒子の熱運動が活発になり、大きなエネルギーを持つ粒子の割合が増加し、粒子が衝突して活性化状態になりやすくなるためです。高校でならったはずですが、化学の法則ですよね。)

もうちょっと医学的に説明すると

 白血球は、好中球・好塩基球・好酸球・リンパ球・マクロファージなどに分類されますが、

好中球は

白血球の40~70%を占め、殺菌や血液中の老廃物を処理する役割を担っています。

リンパ球

白血球の30~50%を占め、B細胞(病原菌を攻撃する)、キラーT細胞(ウイルスに感染した細胞を破壊する)、ヘルパーT細胞(B細胞に指令を出したり、キラーT細胞の成長を助けたりする)、サプレッサーT細胞(B細胞やキラーT細胞への情報伝達)、
ナチュラルキラー(NK)細胞(がん細胞を攻撃する)など

マクロファージ

割合は、白血球の2~8%ほどで、病原菌や死滅した細胞などを食べてくれます。また悪玉コレステロールを減らしたり、サイトカインという物質を放出してがん細胞を攻撃してくれることでも知られています。
 ついでに好酸球は1~5%程度で、アレルギー反応を緩和する作用があり、好塩基球は血栓の予防・改善などの作用があります。

これらのバランスが低体温になるとくずれます

低体温になると、リンパ球の割合は30%以下に減ってしまい、免疫力も大幅に落ちてしまうのです。(自律神経のバランスの乱れも大きく影響します。)
 それなら、リンパ球が増えれば良いのかというと、そうではありません。細菌やウイルスなどの敵を排除する力が強まり、外敵ではないものにまで過剰に反応するようになってしまいます。
 ありすぎて困らないものは、お金ぐらいですかね。(でも当歯科医院で、患者さんに
この話をしたら、「いや、田中先生、お金も有りすぎると困るもんですよ」と真顔で答えた患者さんがいました。うらやましいなー  Σ(=゚□゚=;) 。)
 要は、バランスです。低体温だと、白血球のバランスが崩れてしまうのです。

低体温による害をまとめると

•白血球が充分に機能せず免疫力が低下する
•ウイルスや細菌に負け病気になりやすくなる
•ガンが発病しやすくなる
•血流が悪くなる
•代謝が落ちて太りやすくなる
•疲れやすくなる
•不妊になりやすくなる
•花粉症などのアレルギー症状が出やすくなる
•老ける
•肩こり、頭痛、腰痛など全身の痛み
まったくろくなことが起こりません。

低体温の原因は

 いろいろある低体温の原因の代表的な事をあげてみました。思い当たる点があればぜひ改善を。意外なことが要因になっているかもしれません。

質の悪い食生活

朝ごはんを食べない

 朝ごはんを食べないと、一日でどのくらい絶食することになるのでしょうか? 前の日の夕飯が午後7時で、次の日朝ごはんを食べなければ、12時のお昼ごはんまで、17時間もの間、体に栄養が入ってきません。来月はお給料払うから、今月は待ってね。といわれるようなものです。入ってこなければケチるしかありません。消費カロリーの低下、すなわち体温の低下につながります。

バランスの悪い食生活

 エネルギーは細胞内の小器官、ミトコンドリアで TCA回路(クエン酸回路)を動かすことで、主に取り出しています。この時に必要なのがブドウ糖、でんぷんを分解してとりだしたブドウ糖が絶対必要です。体内にいくら脂肪があっても、脂肪だけでは、うまくエネルギーを取り出すことができません。またブドウ糖からエネルギーを取り出すTCA回路をまわすのに、多量のビタミンも必要です。糖質(でんぷん質)、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルのバランスの良い食事が大切なのです。車を走らせるのに、ガソリンだけでなく、エンジンオイルやブレーキオイル、バッテリーなどさまざまな物質が必要なのと同じです。

無理なダイエットも大敵です

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 腹八分目に食べて、適度な運動をしてダイエットするなら問題はありません。でも食べる量や質を落とした無理なダイエットは、前記の、朝ごはんを食べないよりももっと体を壊します。食事制限だけのダイエットで、体重が落ちたとしても、脂肪の減少より、大事な筋肉や、内臓の減少がより大きく起こることが多いです。筋肉量の減少により、代謝が低下して、低体温や、体力低下、活動力の低下・リバウンドによる体重の増加など、ろくな結果になりませんん。
 肥満は改善するべきですが、方法を間違えると、かえって健康を害します。

ストレス・自律神経の乱れ・自律神経失調症

 じつはどれも同じことです。

そもそもストレスとは

 ハンスセリエという先生が提唱した言葉がはじまりですが、本来、物理学の用語です。ゆがみ、ひずみという意味です。地中のストレスが解放されるから地震が起こるのです。
 シマウマになった気持ちでいて下さい。ライオンが追いかけてきました。さあどうしますか。勿論、逃げます。一所懸命に逃げます。この時、足の筋肉はフルパワー。がんばってくれないと食べられて死んでしまいます。心臓もドキドキ、肺も頑張れ、酸素をたっぷり含んだ血液を大量に筋肉におくります。アクセル全開です。実はライオンの狩りはそれほど上手ではありません。成功率は数パーセントで10%をこえません。がんばれば逃げ切れるのです。このがんばっている状態が、本来ストレスであり、自律神経のうちの交感神経ががんばっている状態なのです。
 ライオンから逃げ切れば、ストレスのかかった状態も、交感神経の緊張も終了です。一時間も二時間もライオンは追いかけてきません。ライオン自体、長時間の高速運動はできません。ですから、ほんの数分がんばれば、それで充分なのです。
 でも人間は、頭が良くなりすぎて、忙しくなりすぎてしまったのです。ストレスのバブルを起こしてしまうのです。会社の上司とうまが合わない、学校の同級生と仲良くできない。自宅へ帰れば、上司も同級生もいません。でも明日また会うのか、と憂鬱になって神経をすり減らしてしまうのです。

この結果、低体温が起こる事もあります

自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れてしまうと身体の調整がうまくできなくなり、様々な不調が表れてくるようになります。
 その症状の一つが、低体温。
「日中は体温を上げて身体を活動しやすくして、夜は体温を低くして身体を休める」
という体内リズムが乱れてしまい、常に体温が低いままになってしまう状態です。
結果的に、本来は36.5度以上であるべき体温が、35度台にまで低下してしまうというわけです。

運動不足

 健康な人の、筋肉量は体重の「男性が45%」「女性は36%」です。ダントツの身体最大の臓器なのです。体温のじつに40%以上を産生する人体最大の産熱器官なのです。

METsやエクササイズをあげましょう

 体活動が安静時の何倍になるかを数字であらわしたものをMETs(メッツ)といいます。電車の中で立っていると2METs、ウォーキングやハイキングで4METs、ラジオ体操カが4.5METs、軽いジョギングで6METs、ランニングが8METsです。
 エクササイズは、METs × 時間(h) です。厚生労働省の健康づくりのための運動指針によれば、一週間に23エクササイズ、そのうち4エクササイズは活発な運動つまり3METs以上の体活動を行うことが推奨されています。

お風呂も有効な対処法です

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 日本人にとってお風呂とは、体を清潔に保つほか、疲れをとったり、リラクゼーション効果を得たりする生活習慣のひとつです。体内でヒートショックプロテイン(傷ついた細胞を修復するタンパク質)が増加するため、免疫力が高まり、ストレスに強く疲れにくい体質になるなど医学的にもいろいろな効果が認められています。

朝風呂も効果的です

 朝風呂に入ると、目を覚ます神経である交感神経を刺激できるので、目覚めが良くなります。
朝風呂の場合は、40度以上の熱いお湯に短時間浸かるのが効果的です。熱によって体内の血管の血流が良くなり、目覚めもすっきりします。
 ただし、水分が不足していると脱水症状に陥ったり、急激に血圧が上がることがあります。健康であれば朝風呂は問題ありませんが、高血圧・心臓病などの持病がある方が朝風呂に入る時には十分注意するようにしてください。また、朝に体や髪を念入りに洗ってしまうと、皮脂が過度に失われてしまったりして皮膚の抵抗力が失われてしまうことがあるので注意が必要です。

夜のお風呂も、もちろん効果的です

 お風呂に入ると全身に水圧がかかりますが、この際に普段流れが滞りがちなリンパ液にも圧がかかり循環しやすくなります。できれば半身浴でなく全身浴が効果的。また、体温が高くなることで全身の血管が拡張します。そうなると、血液が体の隅々に行き渡りやすくなり、血行が促進されます。ただし、熱いお湯に入ると、交感神経の働きを高めてしまうため、夜風呂の場合は38度から41度のちょっとぬるめの温度で入るのが効果的です。
 体温が少し高くなると、気持ちや体をリラックス状態にさせる副交感神経が働きます。体全体が温まることにより、筋肉がゆるみ、腸の動きがスムーズになったりと体全体の緊張状態がほぐれます。リラックスできるのです。
 また、お風呂に入り血流が良くなると体温が上がりますが、入浴後も血管は拡張したままのため、熱が体の外へと放出されやすい状態になります。このちょうどよい放熱効果によって眠気が起こり、質の良い睡眠をとることができるのです。

シャワーだけではだめですか

 海外へ出かける日本人とても多いです。オンライン旅行会社のエクスペディアがヨーロッパの12カ国のホテルに対してアンケートを取り、好かれる観光客を国別にランキング化させました。そして日本はその統計でダントツの一位でした。とにかくマナーがよいのです。その結果でもわかるように日本人は世界の国から歓迎されています。でもいやがられることも。日本人の留学生などは、シャワーの時間がとても長いそうです。お風呂大好きということです。
 シャワーだけだと、温まるのは体の表面だけです。あがった後に体が冷えてしまいやすいのです。やっぱり湯船につかるのにはかないません。

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