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歯ぎしり防止装置(ナイトガード)

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 唾液(つば)を少しためて、飲み込んでみて下さい。答えはもう少しあとで。今度は口をすこし開いたままで試してみて下さい。とても難しいでしょ、出来ない方も多いのでないかと思います。
 食べ物や液体もそうですが、飲み込む時に気道に入らないように、顎の位置を安定させることが必要です。上下の歯がぶつかり顎の位置が安定します。寝ている時も口の中の乾燥を防ぐために、少しずつですが、唾液がでてきます。これを飲み込むために、上下の歯が時々ぶつかります。

歯ぎしり(ブラキシズム)

 歯ぎしりというと、ギリギリ音がするイメージが強いと思います。でも周りの人に聞こえる歯ぎしりは、わずか10%にすぎません。
 また上記のように、まったく歯ぎしりしない(上下の歯をぶつけない)人はいません。
 正常と異常の境目はありません。ただ寝ている間に、長時間・強く歯を噛みしめていると、そして長期化すると、障害がでてきます。

歯ぎしりによる悪影響

歯がすり減る

 何十年も続けていると、硬い歯もすり減ります。表層のエナメル質がすりきれると内部の象牙質が露出しますが、ここはエナメル質に比べると柔らかく(10円玉ぐらい)、一気にすり減りが加速し、また色が染み込みやすいので、茶色く変色しやすくなります。実際の年齢より老けた感じがし、審美的な問題になることもあります。

知覚過敏症

 歯に無理な力がかかるのですから、歯の中の神経は圧迫されます。特に顎の骨から歯に入り込むあたり(根尖孔コンセンコウ)で、神経に傷が出来ます。神経が過敏になり、ちょっとしたことで歯がしみたり、うずくこともあります。

歯根破折

 意外かもしれませんが、歯は硬い分、脆さ(もろさ)をもっています。ヒビが入り、ひどくなると破折することも多いです。骨折と違い、折れた歯はくっつきません。治りませんので、延命処置をすることもありますが、抜歯になります。全抜歯の20%以上が、破折によるものと考えられています。

歯周病の原因

 バイ菌より歯を支えている骨(歯槽骨)が壊されるのが歯周病ですが、歯ぎしりも、大きな脅威です。地面に植わっている杭など、縦方向にはびくともしなくても、横に揺らすと簡単に揺れるのと同じです。植立しているものは、横揺れに弱いのです。
 歯ぎしりに負けて、歯槽骨が破壊されるケース、かなり多いです。

顎関節症の原因

 膝(ひざ)の関節は、トラブルをおこすことで有名ですが、顎の関節も意外と多いです。
● 口を開いたり・咬んだりすると、顎の関節が痛い
● 痛くて口を大きく開けない
● 口を動かすと、音がする
● カクカクした不自然な動きになる
などが、顎関節症の症状ですが、歯ぎしりが大きくかかわっていることがあります。

頭痛や肩こりの原因

 顎を動かす筋肉を咬筋といいますが、これが過度に緊張します。この筋肉は頭蓋骨を起点として付着していますので、頭蓋骨を締め付け頭痛の原因になります。また首や肩の筋肉に支えられているので、こちらに悪影響を及ぼし、肩こりや首のコリの原因になります。
 左右のバランスをくずすので、めまいなどとも深く関係しています。

歯ぎしりの原因

 多くの歯医者さんが、ストレスが原因としていますが、実は証明されていません。歯科医学的には「エビデンスが無い」と言います。なんとなくストレスと言えばみんな納得してしまっているだけです。Stress, anticipatory stress, and psychologic measures related to sleep bruxism(ストレス、予期せぬストレス、および睡眠時のブラキズムに関連する心理的尺度)という論文があるのですが、これによるとストレスが溜まるから歯ぎしりをするということではありませんでした。逆にストレスは関係ないとも言い切る事はできません。
● 歯医者の治したかぶせ物などで高さが不適合
● 咬み合わせの異常
● 虫歯などによる歯の痛み
● 筋肉の過度の緊張
● 薬の副作用
などが考えられていますが、血液型などと同じように、遺伝的な要因が強く関係しているとの説も有力です。
無呼吸症候群との関連性も疑われています。
 新しいところでは、胃炎や逆流性食道炎(胃酸が食道に逆流して食道が炎症を起こす)も歯ぎしりを誘発しやすいという説も考えられています。
意外と専門家である歯医者にとっても、原因がつかみにくいのです。
 ストレスを含め、いくつもの要因が重なって起こっていると考えられます。

歯ぎしりの治療法

 昼間起きている時に、食いしばったりして、歯に無理な力をかけていることも原因です。ゆっくり食べるなど歯に無理をかけないことも大切です。でも、寝ている時に、歯に無理かけないでねとお願いしても土台無理な注文です。

すぐに咬合調整するのは危険です

 明らかに、無理な力がかかっていたり、それが原因で歯に痛みが出ているようなら調整する必要がありますが、そうでなければ、早急な調整は、われわれ浅草の歯医者はいたしません。自体をさらに悪化させる危険があります。

マウスピース(歯ぎしり防止装置)

 夜寝る時に入れるので、ナイトガードともいいます。歯ぎしり防止装置と呼ぶのはほんとうは正しくないのですが。歯ぎしりによる害を抑えるための装置で、装置自体に歯ぎしりを防止する機能はない(あるという歯医者もいます)と考えられているからです。

製作方法

 ご自分で作るタイプ(お湯につけて柔らかくし、咬みこみます。しばらくして冷ましてから取りだし製作するマウスピースです)もありますが、精度や、咬合バランスの調整など、やはり専門家である歯科医院にお願いするのが良いと思います。
 歯の型どり(印象といいます)→ 石膏で模型を作ります → 製作 → 口腔内で試適、お渡し 使用法の説明など
● 2回の来院でお渡しできます。
● 歯ぎしりのためのマウスピースの作成でしたら、保険適用です。3割負担の方で約5,000円程度です。もちろん浅草の歯医者でしたらどこでも作ってもらえます。

マウスピース(歯ぎしり防止装置)の問題点

● 自己管理が必要です。毎晩のことですから、つい億劫(おっくう)になってしまいます。原因が長い期間の積み重ねですから、治療も長期です。年単位の装着が必要になります。
 このため、朝起きた時顎が疲れていたのが、マウスピース(ナイトガード)を入れたら楽になったなど、目に見える効果のある人は続くのですが、そうでないとつい中断してしまう方が多いです。
● 年単位でもつものではありません。歯ぎしりの程度や口腔内の衛生状態にもよりますが、作り直しが必要になります。保険適用といってもすこし高額になりますので、費用的な御負担も心配です。
● 歯ぎしりとの因果関係は証明されていませんが、嘔吐反射の強い方もいます。苦しくて入れていられない方もわずかですがいます。実際、作って使用してみないとわからない問題です。
 また、気になって寝付けない、いつの間にかはずれて(無意識的にはずして)朝になると口の中から飛び出している。飲み込むのではないかと心配など
● 使ってみたら、かえって歯ぎしりや食いしばりがひどくなってしまった。(自覚していなかった歯ぎしりを自覚するようになった場合が多いのですが、)
● ストレス → 歯ぎしり は証明されていないとお話しましたが、逆に 歯ぎしり → ストレス解消 になっているという報告はあります。歯ぎしりが出来なくなった分、かえってストレスがたまるのではとの考えもあります。

自己チェック

□ 朝起きた時、口元や顎が疲れている、重い、だるいなど
□ 午後の歯みがきは平気だが、朝の歯みがきは、水にしみる
□ 頬の内側に白い線がついている・舌に歯型の痕がある
□ 集中している際、口元に力が入っている
□ 歯が欠けたり、折れたり、ヒビが入っていたりする
□ 治療済みの詰め物や被せ物が取れやすい

などがチェックポイントですが、
 歯ぎしりにかぎらず、何でも無くても、歯医者で健診してもらう事をお
勧めします。当院にかぎらず、台東区の歯科医院(歯科医師会に加入している歯医者にかぎられますが)では、区と協力して、歯科検診をおこなっています。健診結果で何も異常の無い方は5%程度です。

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