田中歯科医院(浅草)では、口の中に入れるミラーやピンセットなど、治療器具は高圧蒸気滅菌器(オートクレープ)にて滅菌(完全な消毒)しています。
これによりAIDS・MRSA・肝炎などのウイルスはもちろん、すべての細菌、ウイルスが強力に殺菌されます。
高圧蒸気滅菌器(オートクレープ)
通常の生物は100℃の湯で煮沸するとごく短時間のうちに完全に死滅します。しかし芽胞という耐熱性が高く、30分間以上煮沸しても生き残る細菌が存在します(細菌の卵ですが、イメージとしては固い殻で保護された種のようなもの)。
芽胞の状態にある細菌まで完全に殺す(=滅菌する)には、より高温での処理が必要になります。この方法が高圧蒸気滅菌器(オートクレープ)です。気圧を上昇させ2気圧飽和水蒸気によって、温度を121℃に上昇させ、20分間処理します。
使用する直前まで滅菌パックで保管します
洗浄後、無菌パックに封入し、高圧蒸気滅菌(オートクレープ)を行い、使用直前まで、無菌状態で管理します。
タービンも使用直前に装着します
エアータービン(歯をけずる道具)・゚゚・(≧д≦)・゚゚・ や スリーウェイシリンジ(歯を乾かす空気や水を出す道具)など、口の中に入る器具は、消毒したものを、使用直前に取り付けます。
可能なものはディスポーザブルを
紙コップやエプロン、術者のグローブなどは患者さんごとにすべて新しいものでご用意させていただいています。
口腔外バキューム
口腔外バキューム(口腔外サクション)というのは名前の通り口の外にある大きな吸引装置(掃除機)です。歯を削る時には、高速で回転する器具を使っています。ですから、削った歯や金属の詰め物の粉塵、唾液、血液などがどうしても飛び散ってしまいます。それを素早く口の中で吸い込んで、ドクターの手元を見やすくするのが「口腔内バキューム」と言う器具です.しかし、飛び散る粉塵を口の中だけですべて吸い込むことはできないのです。そこで使用されるのが「口腔外バキューム」です。
診療室に浮遊する金属や歯の削りカス、人から人に感染するB型、C型肝炎ウィルス及びエイズウィルスや風邪のウィルス、様々な細菌などは吸い込んだ人体に悪影響を及ぼす原因となってるといわれております。これらの有害な浮遊物を患者さんの口元で吸引することによって診療室内をクリーンに保ち院内感染のリスクを減らす役割があります。
口の中と外、2箇所で粉塵を吸収すると、口腔内バキュームだけを使用した時は、30-40%の吸収率だったのに対し、口腔外バキュームを同時に使うと80-90%も粉塵を吸収できます。約2倍もの能力があります。
歯科医院が清潔に保たれていることは、安心して治療をうけるためにはとても重要な事です。