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そもそも歯は何故トラブルをおこすの (3)

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人類は他の哺乳類では考えられないくらい長生きになりました。
 特に、日本人は、良質な食事・住環境・最上の医療(国民皆保険制度や乳幼児死亡率の低さなど)により世界でも最高の長寿な国の一つになりました。その結果、高齢の方の割合が増えたのです。

高齢化率(高齢者人口比率)世界一

高齢化率(こうれいかりつ)とは、65歳以上の高齢者人口(老年人口)が総人口に占める割合のことです。
高齢化率の上昇は、近年の日本の他にも欧米をはじめとする先進国で顕著な傾向で、少子化と合わせて「少子高齢化」とも言われます。
 日本の高齢化率は、1935年には4.7%でした。その後、1950年から1979年までの出生率低下によって、社会の高齢化が進み、また、それ以降も死亡率の低下、少子化により急速に高齢化率は上昇しています。2010年には23.1%を記録し、2014年には25.78%となり、世界一です。
 ちなみに、第二位はイタリアの21.45%、三位ドイツ 21.25%と続きます。

病気を抱える人が増えたのも当然です

 考えてみてください。年老いて、「わしゃ、歳で早く走れん」というシマウマを、ライオンが見逃してくれるでしょうか? 自然界に年寄りは存在しないというのはそういう事なのです。

お年ですからねーとお医者さんが良く言うのは

健康とは?

 世界保健機関 WHO憲章では、その前文の中で「健康」について、次のように定義しています。
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいいます。(日本WHO協会訳)
 ウーン、花粉症で、目はかゆいし、鼻はぐじゅぐじゅだし、鼻をかみかみ、目薬さしながら、原稿を書いてます。これは上の定義にあてはめると、不健康?。

自立度という定義もあります。




























  ランク 判定基準
生活自立 何らかの障害等を有するが,日常生活はほぼ自立しており独力で外出する



J1:交通機関等を利用して外出する

J2:隣近所へなら外出する
準寝たきり 屋内での生活はおおむね自立しているが,介助なしには外出しない



A1:介助により外出し,日中はほとんどベッドから離れて生活する

A2:外出の頻度が少なく,日中も寝たり起きたりの生活をしている
寝たきり 屋内での生活は何らかの介助を要し,日中もベッド上での生活が

主体であるが,座位を保つ



B1:車椅子に移乗し,食事,排泄はベッドから離れて行う

B2:介助により車椅子に移乗する
一日中ベッドの上で過ごし,排泄,食事,着替において介助を要する



C1:自分で寝返りをうつ

C2:自分では寝返りもうたない

まあ、自分の事は自分で出来て、ちょっと持病があっても、上手に病気と付き合っていくしかないでしょう。今この原稿(浅草の田中歯科医院のホームページはワードプレスというソフトで作っています。フリーソフトでとても使いやすいです)PCやスマホ、メール使えて、日常生活が自立していると言えるのではと思っています。趣味のマラソンの申込も、ペットのえさも、お酒の注文もみんなネットです。いまどき自立の定義、個人的には古臭い気もするのですが・・・。

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ぴんぴんころりはたった10%です

 孫やひ孫とを連れて、浅草花やしきへ、浅草浅草寺へ、元気にアクティブに、100才になって、東京マラソンを完走して、ばったり倒れて死んじゃうのが、私、浅草 田中歯科医院院長 田中昌一の夢です。
 でも90才までぴんぴん元気で、ぽっくり死ねる人は、たった10%しかいません。
 若いうちに、脳梗塞などの病気で、お身体がご不自由になってしまう方は、20%もいらっしゃいます。
 のこりの70%の方は、年齢とともに少しずつ、気持ちや身体がいう事をきかなくなっていき、自分の事を自分でできない、要介護の状態になっていくのです。この年齢が、男性70才、女性74才といわれています。男性で10年、女性で12年、身体や心がいう事をきかない状態をすごすことになるのです。

だから歯が悪くなるのも当然なのです

 歯は、身体の中でも、早い年齢から、老化が進行する臓器です。

進化の過程で、歯は退化しました

 人間は、実は危うい進化をしてきたのです。一か八かの賭けに近いかもしれません。
 肉食性が強いネコ科動物はあごの筋肉が発達したが、その犠牲として脳容量が相対的に小さくなってしまいました。とくにライオンはこの傾向が強く、トラと比較して20%も脳の容量が小さいです。高速で走り、獲物に咬みつき、引き倒すための、強大な首や顎の骨、筋肉が必要だったのです。
 これに対し、人間は、食料を捕まえる、本来とても重要性の高い組織である、顎口腔系の機能を犠牲にして、脳を巨大化させたのです。
 人間の脳は、1400cc、ゴリラの脳は500cc、ゴリラの3倍もあるのです。その代り、顎はゴリラの1/3しかありません。
 脳はとても酸素を消費します。人間は、全代謝の20%もを、脳の維持のために使っています。脳の代謝は、抑えることが出来ないために、ひとたび飢饉など食料状態が危うくなったり、酸欠になったりに、人間はとても弱いのです。

その結果、食事がやわらかくなった。

 顎が弱くなり(顎の骨も、顎の筋肉も、顎の関節も、そして歯も)、その結果、固い食べ物をたべられなくなったのです。さらに、ただ単に栄養を得るためにエサを食べるのではなく、より美味しく、食事という調理してより消化吸収の良い食形態を作りだしました。宿主が、御馳走を食べてくれるのですから、口腔内の細菌はo(*⌒―⌒*)oにこっ♪なのです。

結論-歯が悪くなるのは当たり前

 ① 他の哺乳類と比べて、長大な寿命を手に入れた(その中でも日本人は最長寿)
 ② 顎が、脳の犠牲になり、退化し弱体化した。
 ③ 食べ物が、やわらかく栄養価の高いものになり、ばい菌にとっても(*^ワ^*) なのです。

病気になるのは、しかたがないの ?

 歳をとれば、病気になります、体に不調もでます。長生きと引き換えに色々なトラブルを抱えることになってしまったのです。
 特に、日本は女性世界一、男性も世界第三位の長寿国です。素晴らしいことに、弱った体でも生きていける社会を構築してきたのです。

歳をとっても元気でいれます

 100メートル、陸上の記録は9.58です。日本人も100メートルの世界記録をもっています。2015年9月25日、京都市在住の宮崎秀吉(ひできち)さん(105歳)が、100m走の105歳の部に出場し、ギネス世界記録を更新しました。こんな素敵な方もいるのです。
 歳をとっても、いえ、若くても、年齢に関係なく、歯や体の健康を守っていきたいものです。

悪くなる因子を取り除く

 歯を悪くする因子をまとめてみました。でも口腔機能だけが健全で、全身は調子悪いということは、考えにくいです。
 「歯の健康=体の健康」と考ええていただいて良いと思います。
下に一覧表を載せましたが、一つひとつづつ考えていきたいと思います。

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