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アフタ性口内炎

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アフタ性口内炎

IMG_3917 最も多いタイプの口内炎で、胃潰瘍が口の中にできてしまったようなものです。アフタ性口内炎は直径数ミリの円形または楕円形の白い潰瘍で、周りは赤くなった部分で取り囲まれています。触ると痛く、刺激のある食べ物は強くしみます。

アフタ性口内炎の原因

これが直接の原因というはっきりとした証拠がわからない場合が多いですが、次のような要因が重なって起こるケースが多いです。

口の中の傷や刺激

歯ブラシで粘膜を傷付けたり、歯で口の中や唇を噛んだりすることや、熱鋳物で火傷をするなどの原因により、口の中の粘膜が傷つき起こることがあります。

日常生活の不摂生

偏った食生活で、ビタミンやタンパク質が不足すると口内炎、口唇炎を引き起こしやすくなります。中でも、A・B2・B6・ナイアシンの不足が影響します。また、睡眠不足やストレスが原因になることもあります。

ドライマウス(口腔乾燥症)

唾液の分泌が悪くなり、口腔粘膜が乾くと口内炎ができやすくなります。

不衛生

口腔内の衛生管理が悪く、口腔内の細菌数が多ければ当然原因の一つとして考えなければいけません。

不適切な口腔内の補修物

口腔内に入れ歯や金属の詰め物などが入っていた場合、経年劣化など継ぎ目が鋭利になっていたりすると、この部分に触った粘膜が傷になりやすくなります。また虫歯などを放置し、歯が欠けたりしてとがったりする部分が出ていても同じです。矯正治療中の装置によって傷になりやすい場合もあります。

疲れや暴飲暴食や肝臓障害

口腔内粘膜は代謝の活発な組織の一つですから、充分な栄養分が運ばれてこなければ、口内炎ができやすくなります。

アフタ性口内炎に対する治療法

ちっちゃいくせに結構痛く気になるのがアフタ性口内炎の特徴です。せっかくの食事が美味しくなく、果物などがしみるなどイライラします。

薬の使用

飲み薬 例えばチョコラ BB などのビタミン剤もビタミン不足が原因の場合は有効です
軟膏 口内炎ができている場所に直接塗り込むタイプです。ステロイドを含むものと含まないものがありますが、ケナログというトリアムシノロンアセトニドを成分とするものがあります。副腎皮質ステロイドの抗炎症作用により、口腔内の炎症を抑え、口内炎の痛みなどを改善します。通常、慢性剥離性歯肉炎、びらんまたは潰瘍を伴う難治性口内炎および舌炎の治療に用いられます。
貼付剤 口内炎の部分にシールのように貼るタイプです。食べ物による刺激を防ぐ効果もあります。アフタッチという薬が有名です。同じく有効成分はトリアムシノロンアセトニドです。
口腔内に感染を伴う患者[感染症の増悪を招くおそれがあるので、やむを得ず使用する必要のある場合は、あらかじめ適切な抗菌剤、抗真菌剤による治療を行うか、又はこれらとの併用を考慮すること。]と添付文書に注意があるように、ステロイド系の薬は炎症を収める効果が強いものの、バイ菌そのものをやっつけるわけではなく、感染がある場合はかえって治りにくくすることもあるので注意が必要です。
トローチ 消炎成分や殺菌成分が含まれているトローチを利用するのも有効です。
ただ、この薬を使えばすっきり治るというものはなく、食生活などに気をつけることも大切です。

日常生活の注意

口内炎の部分を気にして、指で触ったり、舌で舐めまわしたりしない。
高濃度のアルコール、刺激物(香辛料の強いもの)、熱いものなどを避ける。
パイナップルとキウイは、たんぱく質を溶かす酵素を持っているので治りが悪くなるという説もあります。
暴飲暴食に気をつける。胃腸が悪いと口の中が荒れるというのは本当です。消化管は、口から肛門までつながっています。そして胃腸が不調であればビタミンなどの栄養分が上手に吸収できません。
胃腸の調子の悪さは、結局は全身の調子の悪さです。肝臓などの不調も、すべての体の必要な物質は肝臓で代謝されていますから全身的な健康状態を考えることが大切です。

危険な口内炎

2週間を超えても改善されない口内炎については、普通のアフタ性口内炎ではないことも考えられるので、すぐに近くの歯医者の診察を受けるようにしてください。注意すべき口内炎の特徴としては
① 2週間以上続く
② 繰り返して出来る。
③ 1cm 以上の大きな口内炎ができる
④ 数が非常に多く出来る

ベーチェット病

 トルコのイスタンブール大学皮膚科教授フルス・ベーチェット(Hulsi Behçet)が1937年に初めて報告。男女差はありませんが、男性は重症例が認められます。ベーチェット病の発症年齢は10代後半から30代前半が多いです。地中海沿岸諸国・中近東から中国、韓国、そして日本で多くみられます。 厚労省の特定疾患に指定されていています。

ベーチェット病の症状

① 口腔内粘膜にアフタ(口内炎)性潰瘍 (確率100%)
② 陰部(男性ー陰茎から陰嚢、女性ー外陰部から膣内)潰瘍
③ 皮膚には結節性紅斑(1~数㎝大に赤く腫れる)や にきびの様な皮疹
④ ブドウ膜炎 (眼)

ベーチェット病の原因

遺伝的素因に加え、感染症やストレスなどさまざまな環境因子が発病にかかわっています。白血球の表面にある抗原(HLA)タイプのうち、HLA-B51タイプの人に患者さんが多いことがわかっています。口腔内細菌の関与も指摘されています。

ベーチェット病の診断は

診断するための特別な血液検査はありませんが、四つの主症状や、関節炎・副睾丸炎・小腸と大腸の境目付近の深掘れ潰瘍・静脈血栓塞栓症・頭痛や髄膜脳炎・記憶力や理解力の低下、ふらつきや歩行障害、呂律障害などの副症状を考慮して診断されます。皮膚は刺激に対して過敏に反応し赤く腫れ上がる事があり、参考にされます。

ベーチェット病の治療法は

粘膜や皮膚には副腎皮質ステロイドの外用薬を使います。重症の場合は、副腎皮質ステロイド・免疫抑制薬を使用します。眼病変(とくに後部ぶどう膜炎)は、ひどくなると失明することもあり的確な治療が必要です。難治性網膜ぶどう膜炎に対してはTNFα阻害薬(インフリキシマブ)が使用されとても高い効果が期待できます。

ベーチェット病の予後は

発作を繰り返し慢性の経過をとりますが、幸いなことに10年ほどたつと徐々に落ち着き、その後治癒したり、軽度の口内炎のみになったりすることが多いです。

白血病

白血病は血液のがんです。白血球や赤血球を作っているのは骨髄という組織ですが、この組織の血液を作る細胞が癌化してしまう病気です。癌化した白血病の細胞が骨髄を占拠してしまい、正常な血液の細胞が減少していくために、貧血、免疫系のはたらきの低下、出血傾向、脾臓の肥大などが起こります。男性にやや多く、年間1万人に1人の割合で発症してしまいます。

白血病の症状

急性の白血病では、ちょっとしたことで皮膚にすぐアザができたり、原因不明の発熱、また鼻血や貧血になるなどの症状が出てきます。
頭痛や吐き気、嘔吐や骨・筋肉の痛みなども挙げられます。
急性白血病は、病気の進行が早く、最悪の場合は数ヶ月で命を落とす場合があります。
歯ぐきからの出血・口内炎ができやすいといった口腔内の症状が初期症状として現れる事があり、歯科医で発見される場合もあります。
慢性の場合も口腔内の症状が現れることがありますが、無症状のことも多く、血液検査などで白血球の異常が発見されることがあります。
日本では急性のものが4分の3を占めます。

白血病の原因

放射線やウイルスなどの原因が考えられています。遺伝的な要因に関しては、否定的な意見も多くあります。化学物質による原因も考えられますが、タバコは大きな原因の一つです。成人T細胞白血病(ATL)は、ヒトT細胞白血病ウィルスⅠ型(HTLV-Ⅰ)という腫瘍ウィルスの感染が原因となって発症することがわかっています。母乳や胎盤を介した母子感染が最も多く、その他は性行為による感染が考えられます。献血時に検査されているため、輸血による感染はありません。 性行為による感染は、精子中に入り込んだウイルスが原因となるので男性から女性への感染のみです。

白血病の診断

血液を検査し、ガン化した血液細胞の有無を調べます。白血球の数が基準値より多く、赤血球や血小板が少なければ白血病の可能性が高いと診断されます。逆に、白血球の数が少ないような場合もあり、必要に応じて骨髄検査を行う場合もあります。

白血病の治療法は

化学療法、放射線療法、骨髄移植療法があります。

糖尿病など

このほか、糖尿病やエイズ、ガンなど全身の免疫力が落ちることによって、口腔内の細菌が繁殖しやすくなり、口内炎がこりやすくなる場合もあります。

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