虫歯予防に有力な方法の一つとしてフッ素の活用があります。フッ素には口腔内の細菌の活動を抑える力があり、また酸によって溶けたエナメル質を修復する再石灰化を強く促進する力があります。このため、多くの歯磨き粉にフッ化物が添加されていますが、今まではこの濃度が1000ppm までとされていました(ppm は100万分の1を表す単位)。2017年5月から、厚労省は、1500ppm を上限とした歯磨き粉を医薬部外品として承認しました。
 ただし、日本歯磨工業会は自主基準を作成し、6歳未満の子供には使わないこと、6歳未満の子供の手の届かないところに保管するなど注意を促しています。
 2017年5月にはサンスターからパトラー エフ ペースト、ライオンからはクリニカ アドバンテージ ハミガキがそれぞれフッ化物物の濃度を1450ppmに引き上げた歯磨きペーストを新発売しています。