人間の体は、水60%、タンパク質18%、脂肪18%です。筋肉量は男性で体重の45%もあります。
筋肉と水を足すと105%になってしまいますが、これは筋肉が水を多く含んでいるからです。
100gの筋肉のタンパク質量は20%ほどです。あとはほとんどが水で、筋肉はとても水を多く含んでいます。ちょうどスポンジが水を吸いこんでいるような状態です。
筋肉が減少してしまうと、水のタンクが小さくなってしまうのと同じですから、筋肉量の少ない人ほど脱水になりやすいのです。
 年齢が進むと、熱中症になりやすいのは、体の筋肉量が減るのも大きな理由です。筋肉はありがたいことに歳を取っても鍛えることでその量を維持し増やすことができます。
水分を取るのは大切ですが、真の意味での熱中症対策は、筋肉量を増やすことです。
体の水分が減少すると、熱中症のリスクが増えますが、唾液も減少しやすくなり、口腔乾燥やバイ菌が繁殖しやすくなります。