熱中症は、体温の異常上昇を食い止められなくなった状態です。吐き気・目まい・立ちくらみ・頭痛などを生じ、筋肉のけいれん、意識の混濁などを生じ、体温が42度以上になると死亡する危険な病気です。
 テレビなので水分をよくとりましょうというのは、汗をかいてその気化熱で体温を下げるために水が必要だからです。
ただ、汗を上手にかけるかどうかというのも、極めて大切な要因になります。人間の汗腺は300万個ほどありますが、日本人の場合、働いている汗腺は230万個程度と言われています。年齢が進んでいくとこの機能が低下し、また体の中の水分保持能力が低下するのでより熱中症の危険が多くなります。
普段から、体に無理のない範囲で運動するなど汗をかく練習をしておくことも必要です。夏お風呂に入るときに湯船に浸かるのが嫌でシャワーだけで済ませる方も要注意です。湯船に浸かると、体温より高いお湯に浸かるのですから体にとっては負担になります。自律神経をフルに活動させ、体温の異常上昇お布施がなければなりません。体調が悪かったりするとこの機能が低下するので湯船に浸かるのが辛くなるのです。
 歯医者と何の関係あるのだということになりますが、体の表面に分泌するから汗で、口腔内に分泌すれば唾液になります。涙もそうですが、基本的な分泌構造は同じです。また、唾液は血液中の水分から作られますので、脱水状態だと上手に唾液を作ることができません。唾液は口の中の食べかすを洗い流してくれるだけでなく、それ自体に殺菌力があったり、口腔内の衛生状態の管理にとても大切です。体が不健康なのに口の中だけ健康を願っても無理な話です。湿度が高く熱く辛い二本の夏は、大変体に負担がかかります。負けないように健康を維持してください。