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熱帯魚を飼いました

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アクアリウム

 実は、水槽というのは、口腔内の環境と似ているのです。閉鎖された空間の中でどのように、良好な環境を作り出すのかが、腕の見せ所なのです。

大切なのは、次の7つです

pH(酸性、中性、アルカリ性のこと)
水温
酸素濃度
窒素の動態(アンモニア、亜硝酸、硝酸塩)
硬度(炭酸硬度、総硬度)
飼育密度
室内環境(殺虫剤)

まず、水槽

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 これがなければ始りません。初心者は小さい水槽のほうが簡単に思えるのですが、小さい水槽は難しく、大きいほうが逆に楽なのです。
体育館でタバコ1本を吸っても(たばこは歯にとても悪いのでお勧めしません。浅草の歯科医院でタバコを吸う先生は私の記憶ではいなかったと思います。)煙はそれほどではありませんが、四畳半でタバコ1本吸えば部屋中煙だらけです。そうです、狭い空間のほうが、ちょっとしたことで環境変化が起きやすいので
 できれば、幅60×奥行き30×高さ36cmの標準的な水槽から始めたいとここです。でも約65リットル 、水槽の自重などを考えると、全体で80㎏にもなります。けっこう重いのです。社長室に置くのなら様になりますが、歯科医院の受付に置くには、ちょっと偉そうかな?と思っちゃいます。
 それでも幅30×奥行き30×高さ30㎝のいわゆるキューブ水槽ぐらいはほしいものです。水の量もぐっと減って、25リットル位になります。その分、水質が変化しやすいのです。
 なるべく、ちっちゃい水槽に挑戦してみたくなりました。

メダカ飼育基本4+2セット(水作株式会社)

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 ガラス水槽のほうが、傷になりにくく長持ちなのですが、なにせプラスチックなので、軽いです。水槽サイズも、幅185×奥行185×高さ240mmと可愛い。でも約6.5リットルしか水が入りません。上記の水槽の1/10です。良質な環境を維持するのは難しいです。
殺虫剤をまく時など、簡単に避難できるのは、メリットですが。
水作株式会社様は、すいさくと読みますが台東区の会社です。img280
 だれでも一度は目にしたことがあるはずです。水作エイトというのですが。値段が安い割に、とっても高性能です。
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これが一緒についてくるので、お買い得です。charm様というアクア用品店で、ネットで2000円程度で買えます。

つぎに底床です

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 砂利(珪砂 けいしゃ)はおすすめできません。珪砂は、ガラスの細かいものと思っていただいて良いと思います。水をアルカリ性にすると思っていらっしゃる方がいますが、ガラスですので中性です。ただ含まれている不純物が多くこちらが、水をアルカリ性にするので、お勧めできません。またけっこう鋭利な状態のものも多く、魚ちゃんが傷つくこともあるので、この点からもやめたほうが良いと思います。
 ことぶき工芸様のDR.soil(ドクターソイル)などは、飼育水を弱酸性の軟水に保ってくれるので安心です。

さて水です

 水道水がそのまま飲める日本という国はすごいのです。水道水を飲める国など一ケタしかありません。でも人間が安全に飲めるように作られているので、魚には安全ではありません。そうです、塩素が添加されているのです。水道水は、衛生面から塩素による消毒を行い、蛇口での残留塩素濃度を0.1mg/L以上保持ことが水道法で定められています。これは一日置けば、飛んで無くなってくれます。でも以外とpHとか硬度は不安定です。東京の水道水の硬度ですが、季節や水系により異なりますが、概ね50から100mg/L程度含まれています。
 水の硬度とは、水の硬さのことであり、水に含まれているマグネシウム・イオンやカルシウム・イオンの含まれている値で決まります。
多くの熱帯魚は、高い硬度の水を嫌います。ナチュラルミネラルウォーターを使うのも手かもしれません。なるべく硬度の低い軟水を使用すれば安心ですが、わざわざ高いお金をだしてまで、よくわからないところです。

ヒーター

 熱帯魚もというくらいですから、冷たい水は、苦手です。冬場はもちろん、一年中快適な温度に、保つことが必要です。今のヒーターは、空焚き(からだき)防止が付いているので安心です。水槽の大きさでヒーターも決まりますが、田中歯科医院の水槽はとても小さいので、30wと小さい物を使っています。

濾過フィルター

 水槽の水は魚のフンや餌の食べ残し、水草の枯れ葉などがたまります。枯れ葉などのゴミや生体のフンや餌の食べ残しなどは、アンモニアの発生の原因になります。水槽の水は有害物質によって日々汚れていってしまいます。ほうっておくと、その汚れで生体が死んでしまいますので、その汚れや有害物質を取り除き、きれいな水を保つ装置がこのフィルターになります。

物理濾過(ろか)

 水中のフンや水草の枯れ葉などのゴミを、網やスポンジでゴミを引っ掛けてとり除くろ過方法です。目に見える程度の大きいゴミであれば物理ろ過で取り除けます。

生物濾過(ろか)

 生物はすべて、排泄物をだします。魚は、直接水の中にアンモニアのオシッコをします。(ちなみに人間は毒性の低い尿素にして排泄します)。またフンや、えさの食べ残し、枯れ葉なども分解されてアンモニアになります。アンモニアは非常に毒性が強く、少しでも水に溶けているのは危険です。水中に住んでいるバクテリア(細菌)のある種のものは、これをだいぶマシな亜硝酸という物質に変えてくれます。さらにこの亜硝酸を極めて毒性の低い、硝酸塩に変えてくれるバクテリア(細菌)もいます。
 せまい水槽の中の水を浄化してくれるのがバクテリアなのです。この環境が出来上がり、循環されると、水は安定します。
 水槽の所ですでに書いてしまいましたが、水作社のメダカ飼育基本セットには。水中に入れて使用するタイプのフィルターが付いています。値段と比べて、きわめて高い能力のフィルターなのですが、ウーンやっぱり、外部フィルターを入れたくなります。
 当歯科医院の水槽には、エーハイムアクアコンパクト2004をセットしてあります。

やはり決め手は外部濾過(ろか)

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 外部濾過(ろか)の特徴として
1.上部式などの他のフィルターと比べ、容積が大きくろ材をたくさん入れられるので、水質を維持しやすい!
2.ろ材を多く使うことで、ろ過面積がアップしバクテリアによる生物ろ過がスムーズに!
3.ろ過能力が非常に高く、面倒なメンテナンスの回数を減らすことができる!
4.サブフィルターを併用することで、より大きなろ過容量を作り出すことが可能!
5.フィルターを併用し、メンテナンスを交互に行えば、バクテリアを全て死滅させずに水質安定!
6.水が空気に触れないので、水中の二酸化炭素が逃げづらく、水草育成に最適!
7.素直にカッコいい!
です。うーん、水槽が6.5リットルなのに濾過槽が1リットルもある。でもおかげで水質は、ばっちりです。

バクテリア(細菌)はどこから

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 魚を飼うときに入れてくれる水に、いっしょについてくるというよりまぎれこんでいます。(目にはみえませんが、1/1000㎜以下の大きさですから。)でも、そんなの待ってられません。売ってますからいれちゃいましょう。
浅草の田中歯科医院の水槽のお好みはBioスコール。新規に水槽を設定した時は、4~5日程度は毎日いれましょう。安定した今でも10日に1度は追加投入しています。ちなみに開封後は冷蔵庫に保管して下さい。
Bioスコールの特徴は、従来のバクテリアのサイズは0.1~0.5ミクロンと言われており、水槽内の砂利の中まで進入するのが困難で定着できにくいのに対して、Bioスコールのバクテリアは従来のものよりもはるかに小さい0.01ミクロン以下の為、活着が良く、生体のフンやえさの残りなどの、有機物を硝化し分解しアンモニア・亜硝酸の分解能力、増殖能力も強いようです。
 ちなみにばい菌ちゃんが分解生成したくれた、硝酸塩は比較的無害ですが、過剰に蓄積すると、pHの低下やこけの発生につながります。やはり定期的にすこしずつ水換えは必要です。

水草は


 うーん。こりだすときりがないのですが、日本でアクアリウムショップで流通している水草のほとんどが「弱酸性」で育ちます。
 水草が成長するために必要なものとして「水・栄養・光」の3つがあります。水草によっては強い光量がないと弱々しい姿になったり、茎が間延びして成長してしまったり、最悪枯れたり溶けたりしてしまいます。枯らさないことは大切なのですが、よく水槽写真で見るような立派な群生を目指すとなると、かなり強めの光量が必要になります。うす暗いと熱帯魚も映えないので、明るい室内であればそれにこしたことはありません。当歯科医院では、ダウンライトで照らしています。
 底床のところでお話しましたが、ソイル以外の底床で水草を育てる場合は別途固形肥料や液肥を追加してやる必要があります。この肥料の量の調整が初心者にはなかなか難しいです。ソイルであれば、はじめから栄養素が含まれており、水質を弱酸性にする能力も備わっていますので、ソイルの選択が最もオススメです。
 水草水槽を主に考える人は、CO2強制添加器という、水槽内の水にCO2を添加するための器具を設置することが多いです。添加方法はいろいろあるのですが、ボンベ型のCO2強制添加装置を使用することが多いです。高圧でCO2をためたボンベから、チューブを通して水槽内に添加する器具のことです。たしかに、ほとんどの水草は、CO2を添加してやることで光合成が促進されより美しい姿になります。でも家の水槽はちっちゃいので、水草はおまけです。

セッティングできでもちょっと我慢しましょう


 すぐに熱帯魚いれたくなるのですが、1週間がまんしましょう。
 水がこなれて、水草やソイル(底床)となじんで、バクテリア[ばい菌ちゃん)が安定するまで、とにかく待ちましょう。熱帯魚屋さんは、2~3日で充分といいますが。

さて何を飼いましょう


 個人的には、テトラ、それもカージナルテトラ。これしかありません。
カージナルテトラ(カーディナルテトラ)は飼育が容易な事から初心者入門魚としても広く知られており、熱帯魚飼育をはじめようと思われている方にお勧めの熱帯魚です。
 カージナルテトラは南米アマゾン川の支流、ネグロ川流域などを原産地とする小型カラシンで熱帯魚ショップでもネオンテトラと並んで非常に人気のある熱帯魚でもあります。ネオンテトラとの違いは腹部の鮮やかな赤いラインが頭部まで入っている事でしっかりと飼い込んだ成魚になるとその赤みはさらに鮮やかさを増してきます。もともとカージナルは赤いという意味で、赤いテトラということです。
 にた種類の、ネオンテトラ(こちらのほうが有名ですすが、今はほとんどが、中国での養殖です。このためネオンテトラは、中性域のpHを好むようです。これに対しカージナルテトラは、天然ものが多く、やや酸性を好みます。とにかく、頭の部分まで、ブルーのメタリックラインが入りその下に赤いラインが喉元から尻ビレ手前までしっかり入り美人いや美魚というよりかわいい。
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こんなかんじのシステムです


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定期的に水質チェックをしましょう


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観賞魚飼育において重要なpH(ペーハー)、NO2(亜硝酸)、NO3(硝酸塩)、KH(炭酸塩硬度)、GH(総硬度)の5つの項目を一度に、しかも簡単に測定することができます。
定期的に水質をチェックすることで問題点を早期に発見し、すみやかに改善することが可能になります。

お気軽にお問合せ下さい TEL 03-3875-4182 受付時間9:00-19:00
(土16:00まで 日月祝休診)

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