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認知症

脳細胞の数は1000億(大脳皮質は140億)と言われています。
神経細胞1つにシナプスが1万あると考えられており、脳のシナプスは1000兆です。ただ実際に数えるのは困難で、諸説あります。
この神経細胞は、一日10万個減少するといわれています。(証明されておらず、異論も多いです)

シナプス

神経細胞は多くの突起を伸ばし、シナプスという構造を介して他の神経細胞とコンタクトをとっています。多数の神経細胞が織りなす複雑なネットワークの中では、電気的シグナルや化学伝達物質シグナルという形でたえず情報処理が行われています。 この情報処理の集約が、記憶・思考・感情・学習などです。

脳神経細胞の異常な早死

脳の神経細胞はとても長生きです。以前は出生後に新しい神経細胞が生み出されることはないと考えられていましたが、脳の神経細胞(ニューロン)の新生を促すBDNF(脳由来神経栄養因子)と呼ばれるタンパク質が発見され、大人でも脳神経の増加が可能であるとの考えかたもでてきています。
しかし、神経細胞の死滅が過剰に早く起こると、脳神経のネットワーク構成が変調をきたし、正しい情報処理ができなくなってしまいます。
 脳の神経細胞がだんだん減ってしまうことで発症する病気を、神経変性疾患と呼びます。アルツハイマー病やパーキンソン病などが代表的な神経変性疾患です。

アルツハイマー病やパーキンソン病

 アルトハイマー病では大脳皮質や海馬といった場所の神経細胞が脱落し、記憶能力が減退していきます。
85歳以上の3人に1人程度はかかってしまうと言われます。新しいことが覚えられなくなったり、自分のいる場所はわからない、判断力が低下する、幻覚や妄想など、多様な症状が出ます。
 パーキンソン病は、黒質と呼ばれる場所にある神経細胞が脱落し、運動機能に障害が出てきます。

認知症

神経変性疾患は数年〜数十年かけて進行する場合が多く、社会生活や日常生活に支障きたす状態になると認知症と診断されます。

治療法は

アルツハイマー病にはドネペジル、パーキンソン病にはレボドパなどの治療薬があります。しかしいずれも化学伝達物質シグナルの補充を目的としたもので、神経細胞の減少そのものを抑えることはできません。
 神経細胞を保護するために、その周りを取り巻くグリア細胞があります。この細胞はエネルギー源の供給や老廃物の除去などを通じて、神経細胞が情報ネットワークとして正確に機能できるようにサポートしています。しかし神経細胞が病的に減少するような状況になると、脳のグリア細胞の中でもミクログリアと呼ばれる細胞群が活性化し、神経細胞に対してダメージを与えるようになります。現在このミクログリアの活性化を抑える薬が考えられています。

歯周病菌とアルツハイマー型認知症の関係

歯周病菌といっても多種多様なものがいますが、その中でもポルフィノモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)という菌の悪性度が高いことがよく知られています。強い悪臭を放つ歯周病菌。
歯肉(gingiva)に由来した名前をもち、歯肉を構成するコラーゲン組織を分解したり、白血球がもつ細菌を食べる作用や殺菌作用を弱める酵素を出します。また、歯を支える骨(歯槽骨)を溶かす内毒素を菌体内にもっています。

血管内に容易に侵入します

このジンジバリス菌が歯ぐきから血管の中に入りこむことができます。血管に入ることで、体中に菌が回ってしまい、さまざまな全身障害をおこすことがわかってきています。血管の中バイ菌の固まりを作り、血管を詰まらせ脳梗塞や心筋梗塞の原因の一つと考えられています。妊婦さんの子宮の中の赤ちゃんを包んでいる羊水から発見されることもあり、低体重児や早産の原因として研究が進んでいます。

カテプシン B

ジンジバリス筋の菌体成分であるリポ多糖類(LPS)がアルツハイマー病患者の脳の中で検出されるなど、重度歯周病と認知機能の低下との相関関係が注目されています。
九州大学の研究では、ジンジバリス菌により、カテプシンBが誘発されることが発祥や病状の悪化につながっているのではないかと考えられています。
カテプシンとは、細胞内の蛋白質異化作用に重要な働きをする酵素で,蛋白質のペプチド結合を加水分解する蛋白分解酵素の一種です。高等動物の腎臓,脾臓,膵臓などの中に存在しますが、脳の中で過剰に作用することにより神経細胞の破壊につながっているのではないかと考えられています。

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