2019年(令和元年)9月16日敬老の日に合わせ、65歳以上の高齢者の推計人口を総務省が発表しました。今年は団塊の世代(1947~49年生まれ)が70歳以上になる年にあたり、70歳以上の人口は2715万人(前年比98万人増)となりました。総人口に占める割合は21.5%(前年比0.8%増加)に達しました。
政府は団塊の世代が全員75歳以上になる2025年にかけて医療費や介護費が増えていくと見込んでおり、全世代型社会保険制度の実現や働く意欲のある高齢者の就業機会の確保に取り組む方針です。
 なお、総人口は1億2617万人(前年比26万人減)。65歳以上の人口は3588万人(前年比32万人増)で、総人口の28.4%(前年比0.3%増)を占めます。それぞれ過去最多最高を更新しました。
 総人口に占める65歳以上の割合は世界201ヶ国地域の中で最も高く、2位のイタリア(23.0%)、3位ポルトガル(22.4%)と5%以上の差をつけています。2040年には35.3%になり、日本は3人に1人は65歳以上という時代に入ります。
 一方、65歳以上の就業率ですが、労働力調査によると(2018年)過去最高の862万人となり、15年連続で増加しています。65歳以上の修了者の過半数を占めるのは自営業を除く雇用者で469万人(54.9%)。このうちパートやアルバイトは358万人で、10年前から204万人も増えています。