概要
ひさしぶりに水槽を立ち上げました。初心者でも簡単にできます。昔に比べて、熱帯魚の飼育も簡単に、専門家でなくても出来るようになりました。ただ製品の種類が増えすぎて、初心者にはチョイスに悩む場面が多くなってしまったのも事実です。
熱帯魚の飼育、敷居が高いように思えますが、初めてみれば意外と簡単です。でも奥が深く素敵な趣味です。健康寿命を延ばすためには楽しい趣味を持つ事も大切です。
初めての人にも大丈夫。お魚も小さくてきれいで可愛い、カージナルテトラという、それでいて丈夫で根性のある飼いやすい入門魚について解説していきます。
カージナルテトラはアマゾン川の支流、ネグロ川を原産地とする小型の熱帯魚で、成長しても4㎝程度です。身体上半分の頭部から尾びれの付け根近くにかけてブルーのラインが入り、下半分は全体が赤色となります。
カージナルテトラ
熱帯魚の代表種と言われるネオンテトラと同種の小型カラシンです。ネオンテトラは、上半分は青、下半分は赤という鮮やかな体色ですが、赤色が体の後半にしかありません。カージナルテトラは赤のラインが頭の下から長く続きより鮮やかです。まさに熱帯魚らしい熱帯魚です。飼育は容易で、比較的水質の悪化にも強く、一匹100円程度と安価です。
まずは水槽
60㎝規格水槽
サイズは、横幅×縦×高さ=60×30×36㎝ 約57Lの水が入ります。以前は(今でも)非常によくつかわれます。初心者にとって実は大きな水槽のほうが扱いやすく初心者の入門用としてよく勧められます。
小さな水槽は水の量が少なく、水質を安定させるのが難しく、水量の多い水槽のほうが初心者むけです。この規格の水槽には、付属品も多くの種類が出ておりチョイスの幅がひろがります。ただ水槽の重さなどを考えると80kgにもなり、置く場所の強度も問題になりいきなりこの大きさの水槽はハードルが高いかもしれません。
オールインワン水槽
熱帯魚を飼育するには、水槽はもちろん、水の濾過のためのフィルターや、水温を保つヒーターなどが必要になります。もちろんバラバラにそろえてもよいのですが、初心者にとってはなかなか大変です。
セットになっていると便利です。
コトブキ工芸社 デビューN325
サイズ 幅32.5×奥行き24×高さ31.8cm
水容量 20リットル の水槽です。
水中ポンプも付属し、LEDライトと上部フィルターが水槽のフタにセットされている水槽枠一体型でスタイリッシュにまとまっています。
フィルターとは
トイレで用を足して、水を流せば下水に流れます。でも水槽の中では、お魚さんの出すオシッコや、エサの食べ残しはそのまま残ってしまいます。水槽の水はだんだんよごれて、魚の住める環境で無くなります。水槽の水を浄化する装置がフィルターです。
フィルターの種類
外部式フィルター ドイツのエーハイム社製が有名です。非常に高い濾過能力を持ちますが、高価で水槽外に設置する必要があります。
外掛け式フィルター 水槽のガラス壁にひっかけるタイプです。メインテナンスが容易で場所をとりません。
底面フィルター 砂利等の水槽の下に敷く底床がろ材となるので、ろ過面積が抜群に広いのが特長です。
投げ込み式フィルター 酸素も同時供給でき、使いやすい定番のフィルターです。今回はこれもサブフィルターとして利用しています。
上部式フィルター 水槽の上に設置するタイプです。場所を有効活用でき同時に酸素も供給、掃除も簡単です。今回使用するコトブキ工芸 デビューN325水槽には一体型としてはじめから組み込まれています。
何を濾過(フィルター)するの?
魚のフン、エサの食べ残し、水草の枯れ葉などの異物を除去する必要があります。そして一番大切なのが、アンモニアの除去です。
タンパク質を構成しているのがアミノ酸、これには窒素が含まれています。体の新陳代謝によりアミノ酸も分解されます。人間は肝臓のオルニチン回路を使って尿素という毒性の低い物質にして尿から排泄されます。しかし、魚類は窒素成分をアンモニアという毒性の高い状態でそのまま排泄します。川などの多くの水があれば薄まって問題にはなりませんが、水槽というかぎられた環境の中では徐々にアンモニアの濃度が高くなり、魚を殺してしまいます。
濾過(ろか)には、物理・化学・生物濾過
物理濾過
物理濾過は、水中にあるフンや残り餌などの不純物を漉しとることで水をキレイにすることです。クーラーなどのエアコンや空気清浄機のほこりを取るフィルターと同じです。 ウールマットなどて、目に見えるか見えないか程度の大きさの不純物が引っかけて水をキレイにしていきます。
生物濾過
微生物(バクテリアつまり細菌)の力を借りて水を綺麗にする濾過方式です。除去するべきは前記のようにアンモニアです。魚の排泄物だけでなく、食べ残したエサや枯れた水草からもアンモニアはどんどん発生します。
アンモニア(猛毒)→亜硝酸(中毒)→硝酸(弱毒)
アンモニアを微生物(バクテリア)の力を借りて徐々に毒性の低いものに変えていくのです。もうすこし詳しく話すと、好気性バクテリア(酸素を必要とするバクテリア)ニトロソモナスにより亜硝酸塩に変化させ、さらに好気性バクテリア(ニトロスピラ)により、比較的毒性の弱い硝酸塩に変化させます。以上の過程を硝化といいます。
このシステムを上手に作り上げることが、アクアリウム(水生生物の飼育設備)にとても重要です。
バクテリアの住む場所を作る
濾材(ろざい)
生物濾材としておすすめなのが、素材自体に小さな穴が無数に空いている「多孔質」の素材。要はバクテリアに広い住処を作ってあげればよいのです。敷地が同じなら、平屋の家より高層マンションのほうが住める人間の人数が多いのと同じことです。多種の製品があり一長一短ありますが、エーハイム社製サブストラットプロ1Lでとりあえずベストチョイス。この製品は濾過バクテリアの着生およびコロニーの形成が早い、ボール型で表面にゴミが付着しづらく、水槽セット後の水質の安定を早くおすすめです。この濾材を外部フィルターに装着するのがプロ仕様です。今回の水槽には、エアホースや保温のためのヒーターを通す隙間は確保されていますが、外部フィルターをセットするのは難しいです。また外部フィルターは値段も高く場所もとります。私見ですが、外部フィルターの中は嫌気的(酸素が極めて少ない)状態で、専門家が外部フィルターが最強というほど、アンモニアを効率よく分解してくれているのかなという疑問も持っています。
濾材をどこに入れるの?
外部フィルターを使うののが、なによりアクアリウムのプロにみえてかっこいいです。でも今回の水槽には、エアホースや保温のためのヒーターを通す隙間は確保されていますが、外部フィルターをセットするのは難しいです。そこで水作(スイサクと読みます、台東区の会社です)社の水作エイトコアLを使いました。これ自体とても安価で高性能でそのまま使用してもよいのですが、ここにサブストラットプロをつめちゃいました。
ちょっと無様だけどやむをえません
アクアリウム未経験の人でも、金魚のブクブクと聞いて連想できる、投げ込み式フィルターです。最近では水中式フィルターにカテゴライズされています。ちょっと水槽の中でかっこ悪いかなと思いましたが、水質保持にはかえられません。付属していた水作エイトコアL用活性炭カートリッジを上に乗せてあります。なお水槽外で組み立ててから、入れると引っ掛かって入りません。ソイル(後で説明します)の次にセットです。
エアレーション(酸素)
酸素なしでは、生きていけないのはお魚も同じです。えら呼吸で、水中の酸素をとりこんでいます。エアポンプを水作エイトコアLにホースでつないで、空気を送ります。
水中の酸素が少なくなると、魚の呼吸ができなくなるばかりか、水中バクテリアのバランスがくずれ、悪玉菌の増加してしまいます。安価な物を買うと作動音がうるさくて特に夜に耳障りです。スイサクの水心 SSPP-3S [観賞魚用エアポンプ]は水量も調整できて、お勧めです。
ホースも買い忘れずに
投げ込み式フィルターとエアーポンプをつなぐホースは別売なので、買い忘れずに。ほかでもつかうので5mを買ってしまいましたが、こんなに長くはいりません。
なお、エアーポンプに万が一水が逆流すると大変なので、エアーポンプは水槽の水面より高い位置に設置して下さい。
上部フィルターの下にぶくぶくの出口を
水槽を下から見上げた写真です。コトブキ工芸社デビューN325水槽は、上ブタに上部濾過装置が組み込まれていますが、蓋を閉めると上部フィルターの底面がぎりぎり水面に着くまで水槽に水を入れられます。ここにエアーを当てるように設置すると(実は少し改造してますが、これは当方が歯医者で道具がそろっているのでやってますが、そのまま置くだけで大丈夫)水中から上がってきたエアーのかたまり(ぶくぶく)が、フィルター下面にたまり、ボコッとはじけます。より多くの酸素を水中に補充できます。
まずは水槽の設置です
水槽は、ガラス製(アクリル製もありますが、だんだんくすみます)そして入れた水も考えるとかなりの重量です。今回の小型の水槽でも30kgちかくになります。置く場所は、下面が平らで安定して重量に耐えれることが大切です。水を入れてから、運ぼうなんて考えないで下さい。俺は力持ちだから大丈夫という方もダメです。水槽が割れる悲劇が待っています。
ソイル
別に水槽の下に何も入れなくても良いのですが、それでは水草はそだてられません。レイアウトとして水槽の中にお魚さんだけでは、ちょっとさびしい。このため水槽の下に砂をひきます。
大礒砂
今も人気なのが大磯砂。神奈川県にある大磯海岸で採取した砂を指しています。現在は採取禁止となってしまい、代わりに東南アジア地域から輸入された底砂が入ってきており、使い方なども同じなので大磯砂と呼んでいるます。荒く扱っても壊れたりしないのでメンテナンス面で非常に優秀な底砂です。でも栄養が無いため、水草水槽作りにはちょっと不向き。
もうひとつの問題は海岸から採取されるので、サンゴや貝殻のカケラが混じっていることがあります。「phが上がってしまう」つまりアルカリ性に傾きやすいのです。今回紹介した、カージナルテトラなどの小型カラシンは出身地がアマゾン川支流、弱酸性の水を好みます。それに合わせたセッティングを。
ソイル
ソイルとは、土を粒状に焼き固めたものです。水中でも簡単に潰れず、砂のように永久ではないですが、長期間形を維持できるようになっています。
腐植が豊富で水草がよく育つもの(栄養系ソイル)や、吸着作用を利用して濁りを抑えるようになっている(吸着系ソイル)、商品によって個性があります。このように書くと語弊がありますが、すべてのソイルには栄養があり、そして吸着作用があります。どちらに重きをおいているかの違いだけです。
pHの緩衝作用(水素イオン(H+)の交換能力によって水槽内の急激なpHの変化を緩和します。pHとは水素イオン濃度の逆数の対数で、7が中性、6は7の10倍酸性が強い、5は100倍強いという感じです。逆に8は7の10倍アルカリ性が強くなります。
栄養系のソイルは、水草の成長には適しているのですが、水ゴケが繁殖しやすく、水質が安定しにくいので、初心者にはおすすめしません。
ドクターソイル
●水質(pH)が弱酸性に安定
●柔らかいので魚を傷つけない
●水草育成
●重金属などの有害物質吸着能力
●多孔質で優れた濾過作用を有します
など寿工芸株式会社の自信作です。
持ちが悪いのが欠点です
アクアリスト(熱帯魚などを飼う人、それを趣味にしている人)たちでも、意見はわかれます。1年とも2年とも。半年という方もいます。
ただ崩れ出すと、一気に崩れます。粒状構造が崩れ、ベタベタになります。こうなるとおしまい。コケも生えやすくなり、水槽の総入れ替えです。めんどーくさい。でも、水中モーターなども不調になってくるので、総チェックです。
もうすこし必要な備品があります
ヒーター
熱帯の魚ですから、熱帯魚。寒さは苦手です。水槽の大きさや温度を自分で調整できるかなどで、いろいろ種類はあります。カージナルテトラの好む水温は24℃~28℃くらいが理想ですが、あまり低めに設定すると白点病などに罹りやすくなるため26℃設定で問題なしです。で今回は、「GEX 熱帯魚元気AUTO HEATER SH80 ヒーター」を使用。
●カージナルテトラの飼育に適した26℃に水温を固定
●26℃固定の自動温度制御機能付きヒーターなので、サーモスタットは必要なし
●ヒーター管を2段にすることでコンパクト、小型水槽にピッタリのサイズ
温度計
温度計が付いていると、水槽もプロっぽく見えます。小さいのでよいのでつけてあげましょう(200円ぐらいです)。ヒーターの信頼性は高いのですが、メーカーにより1~2年で買い替えを推奨しています。夏場には、設置場所によっては高温になりすぎる危険もあり、水槽用のクーラーやファンを用意しなければいけない場合もあります。家はワンコもいて24時間空調かけっぱなしです(犬は人間以上に暑さに弱い)。ので水槽用の冷却装置は当方ではなしです。
カルキぬき
水道水に添加されている消毒用の塩素は。各家庭の蛇口で1リットルあた0.1mg(0.1ppm)の濃度を保持することが義務づけられています。ただし、より快適な水道のために望ましい快適水質を設定した項目では、1リットルあたり1mg以下が望ましいとされています。病原性の菌の感染力を失わせることが目的ですが、人体にとっては一生水道水を飲み続けても健康に問題ないとされている濃度です。
しかし、水の中に住むお魚にとってはやはり毒、除去してあげる必要があります。
ハイポ
ハイポとはチオ硫酸ナトリウム(Na2S2O3)のことです。水道水に添加されている塩素にハイポ(チオ硫酸ナトリウム)を加えると、Na2S2O3+4Cl2+5H2O→2NaCl+2H2SO4+6HCl
と反応し、塩素が消失します。塩素のモル質量は70.9、ハイポは158(水和物だと248)ですから、中和するのに必要なハイポの重さは塩素の重さとほぼ同量。正確には水道水1リットルに対して0.9087mg
20リットルの水道水の塩素を中和するのに必要なハイポの量は20mgで充分となります。
説明書のハイポは入れすぎ?
カルキ抜き(ハイポ)は上の写真の大きさで、一粒0.1g(100mg)です。
みんな、すごく過剰量、入れているような気がしてなりません。60リットルでも1~2粒で充分ではないかと思います。
テトラ アクアセイフ プラス
水道水のカルキ(塩素)を除去するのはもちろん、関連物質のクロラミンも無害化してくれます。
※ 「プラス」の記載のない「テトラ アクアセイフ」は塩素を除去する成分が入っていないのでダメです。注意して下さい。
●水道水には銅・鉛などが微量ですが含まれます。人間にとって微々たるものですが、お魚にとってはすこしきついです。これも無害化してくれます。
●魚の表皮・エラを保護する成分が入っています。
●ビタミンB1や、ヨウ素などの水道水には少ない物質を添加し、ろ過バクテリアの定着を促し、健康でクリアな水を作り、水道水を自然環境水に近づけます。
エーハイム 4in1(フォーインワン)も同じです。どっちでもOK
水槽を立ち上げてからの水換えにも重宝します。
バクテリアの添加
人間が、ヤクルト飲んだりヨーグルト食べたり、腸内フローラの改善(腸内に善玉菌を増やす)のと同じです。もともと自然界にいるバクテリア(細菌)が水槽に住みついてくれるのですが、時間がかかるし偶然に左右されるので、いれちゃえということです。前記のサブストラットプロはこの細菌の住処を与えているのですが、肝心の住人が来てくれなければゴーストタウンです。専門的には枯草菌(こそうきんと読みます、納豆菌も枯草菌の一種)とか芽胞を作るとか細菌学の難しい話になるので、初心者はとりあえずこれでOKかな。でもいろいろな種類をいれるのがよりよいので、資金に余裕のあるかたはぜひどうぞ。
水草
「水上葉・水中葉」、「CO2添加」、「無農薬」など初心者には、理解しにくい言葉がでてきます。
水上葉・水中葉
自然界の水面はいつも同じ高さではありません。水草も、水の中だけでしか生きられないよりは、水面にでても成長できるようにたくましく進化した種類があります。水上葉を水槽に植えると、その水槽環境に適した新芽が生えてくるので、丈夫な水中葉を得ることが出来ます。
スネール(スネイル)対策
スネール(スネイル)とはカタツムリまたはタニシのような巻貝を表す英単語snailの意味で、水槽内に意図せず表れる厄介者の巻貝です。ガラス面に着いたコケを食べてくれるなどのメリットもあるのですが、爆発的に繁殖して景観を悪くするので嫌われ者です。
スネールの多くは水草などに付着した卵が水槽内に持ち込まれることにより水槽に進入してきます。
水上葉にスネールの卵が付いている事は考えにくく、水上葉を購入する方が安全です。
ただ水上葉は枯れて水中葉に置き換わるので、枯れ葉の処理をしっかりしないと水質汚染になりやすいです。
水質がアルカリ性に傾くとスメールの繁殖が進むので、水を弱酸性に保つようにすることも大切です(だから底床にドクターソイルをおすすめしたのです)。
CO2(二酸化炭素)
植物が成長するのに必要なのは光とCO2(二酸化炭素)です。水草も同じです。もともと水の中には二酸化炭素がとけこんでいますが、エアーレイション(空気をぶくぶく)を行うとCO2は逃げてしまいやすいです。でもしないと酸素不足(初心者はぶくぶくは必須です)で魚さんは死んでしまいます。
CO2の添加をしないと育たず枯れてしまう水草も多くあります。CO2を添加する装置もありますが、初心者には扱いにくく高価です。
CO2を添加しなくても育ってくれる易しい種類の水草をチョイスしましょう。
農薬
販売されている水草には農薬が使えわれていることがあります。そのまま魚やエビを入れると死んでしまうこともあり、できれば無農薬や残留農薬処理済の水草をおすすめしたいです。農薬について表記のない場合や使っている場合は、沼エビなど農薬に敏感な生体を飼育する場合は、1ヵ月ぐらい魚を入れない流水の水槽で育ててから本格的に水槽をたちあげるなど配慮が必要です。そんなてま初心者には到底無理。
チャームさんにマル投げ
株式会社 チャームさんは、群馬県邑楽郡邑楽町中野 2819-8 (電話0276-88-4828 カスタマーセンター 営業時間 月~金:8:00~17:00/土日祝日:8:00~12:00 年中無休)の、アクアリウム(熱帯魚)関連、通販最王手です。アクアリウム関係でしたらまず無い物はないです。
水草も残留農薬処理をしてくれています。こちらで、ビギナー6点セットとか初心者むけと記載のあるものをまず適当にチョイスすれば間違いありません。1500~2000円程度で購入できます。
水草害虫駆除セット 水草その前に
水槽内に持ち込みたくない残留農薬、スネール等を駆除するのにオススメのセットです。カーパメイト系農薬ですが、水槽に植える前に10分ほど浸けて、その後水洗いすることでスネール、プラナリア、ヒドラ等を駆除するのにオススメです。たぶん水草セットを購入するとおまけで付いてくることが多いです。ちなみに
プラナリアとは体長4mm~6mmくらいの白いナメクジのような害虫
ヒドラとは1cm程の体から3本~7本程度の触手がでているイソギンチャクのような害虫
水草も水道水は苦手です
お魚さんほどではないですが、水草も塩素苦手です。バケツにくんだ水にハイポをいれてそっと優しくていねいにあつかってあげて下さい。
さてここまででやっと準備完了
おっと、もう2つ忘れてていました。
ライト
以前は蛍光灯も使われていましたが、今はLEDライトです。目的は、水槽の見た目が華やかになるのと、水草の育成です。でも強すぎるとまぶしいし、コケも生えやすくなります。今回おすすめした水槽、コトブキ工芸社 デビューN325にはもともとフタ部分に、ライトが組み込まれています。水草をがんがん育てるには力不足の感はありますが、お魚さんを鑑賞するにはちょうど良い明るさです。そしてフタに組み込まれているので、水槽上部がとてもスタイリッシュです。ただ一つ残念なのはタイマーが付いてないので夜消して朝点けてあげないといけません。24時間点けっぱなしはダメですよ。お魚さんがお休みする時間が無くなってしまいます。お魚さんにも休眠必要です。
アンモニア対策
ライトとともに、上部フィルターも組み込まれています。専用のフィルターマットも付属しています。小さな水槽で多くのお魚さんを飼育するのは実はとても難しいです。
何匹飼育可能なの?
1cmにつき1リットル必要。基本的な鉄則です。ただソース(醤油じゃないよ、じゃなくて)エビデンス(科学的な根拠)はありません。あくまで目安です。
お魚さんが増えれば水槽内は見栄えもよくなります。新幹線の普通席よりグリーン車、できればグランクラスのほうが快適です。熱帯魚も同じです。せまい水槽にいっぱいは息がつまります。カージナルテトラやネオンテトラを5匹程度であれば、エアーレイションもなしでいけるかな。今水槽の中には20匹のカージナルテトラとヤマトヌマエビ2匹がお住まいです。ちょっと過密飼育です。それだけフンや食べ残しも多くなり、水質汚染が心配です。
サブフィルターとして生物濾過の王者エーハイムサブストラットプロをドカンといれたのは前記の通りです。個人的な見解ですが正直生物濾過をあまり信用していません。今日毒のアンモニアを硝酸塩にしても硝酸塩も微毒です。
アンモニア吸着剤
世の中には便利な物があるものです。アンモニアを吸着してくれる素材があります。
ゼオライト
ゼオライトという名前も、ギリシア語で沸騰という意味の「zeo」、石を意味する「lite」日本語では沸石(ふっせき)と言って、この石の特徴的な構造である「多孔質構造」、つまりスポンジのように無数に穴がある姿が、まるで沸騰しているように見えたことに由来しています。東日本大震災の時の放射能汚染の除去に使用されたことでも有名です。
● アンモニアを吸着して水を綺麗にしてくれる効果がある
● イオン交換特性があり、陽イオン(カルシウムイオンやマグネシウムイオン)を吸着し、水を軟水に傾けることが出来る
● pH値を下げて弱酸性に傾ける効果がある
● 吸着力は活性炭の30倍ほどあり、消臭効果が強い
活性炭
水槽用の活性炭は、アンモニアを吸着するといわれてきました。ところが、活性炭は空気中のアンモニアは吸着するものの、水中に溶けたアンモニアや亜硝酸、硝酸を吸着することはほとんどできません。窒素の代謝に関しては無力です。
水の黄ばみや魚臭・カビ臭、フェノールなどの比較的低分子の疎水的な(水になじみにくい)有機物を吸着してくれます。これら、活性炭が吸着しやすい有機物は、ろ過バクテリアがそれ以上分解しにくい物質です。そのため、活性炭を入れていない水槽では、生物ろ過がうまくできていても水の黄ばみやフェノール等の蓄積がおこります。活性炭も重要です。
きゅーちゃん
通販のチャームさんから、お魚さんも購入できます。今回のカージナルテトラもチャームさんからやってきました。以前はトラックに揺られて大丈夫かなと心配でしたが、しっかり元気です。このとき袋の底に数粒かならずはいっているのが「きゅーちゃん」です。
専門家のチャームさんが使っているのだから安心だろうと思い今回これを購入してみました。絶好調です。
上部濾過装置にセット
その上から、吸着用のフィルターマット(初めは水槽に付属しているのを上から敷けば充分です)をおいて、フーやっと水槽の完成です。
アンモニア除去しすぎてほんとうに良いの?
毒性物質であるアンモニアもバクテリアにとっては食べ物です。あまりにも水がきれいだとバクテリアがなかなか繁殖できず、正常に生物濾過が機能しません。一気にアンモニアなどの有毒物質がたまり熱帯魚が死んでしまうことになりかねません。
なにごともほどほどです。ただ、小さな水槽のなかで、みんなハッピーな環境を構築するのはなかなか難しいです。
カージナルテトラ購入
くれぐれも、水槽と同時にお魚さんを注文しないで下さい。まずは、水草水槽を立ち上げてから、焦る気持ちもよくわかりますが、とにかく様子を見てゆっくりとゆっくりと。
ワイルドとブリード
ワイルドとブリードのニ種類います。ワイルドは川から取ってきた野生種、ブリードは人間が繁殖させた魚のことです。
ワイルドの特徴
● 最大サイズが大きくなる
● 体の模様や発色がはっきり出る
● 角ばった野性味がある
● 気性が「荒い」
● 飼育の難易度が上がる
などあります。
初心者はブリードを選びましょう
ブリードはこの逆です。人間の飼育下に元々慣れています。水槽になじみやすく、初心者には、飼育のしやすさからブリードをお勧めします。ただブリードでなければぜったいにダメというほどではありません。両方あれば、ブリードを選んで下さい程度です。
テトラは意外と安価です
生き物の命を値段で決めてはいけないのは重々承知ですが、ネオンテトラでもカージナルテトラでも1匹100円程度です。すこしカージナルの方が高いかな程度です。
今回私はチャームさんからカージナルテトラ(ブリード)20匹購入しましたが、20匹で1500円でした。通販で生体を購入するのに抵抗のある方もいらっしゃると思いますが。チャームさんは、発砲スチロールでしっかり保護して送ってくれるので大丈夫です。個体もとても良い状態です。
浅草付近の専門店
アクアフィールド 台東区浅草6-1-18 電話03-5808-38803
ロイヤルホームセンター南千住店 荒川区南千住4-364-13 電話03-6806-8985
直接現物を見られるのも楽しいです。
何匹購入するの?
死んでしまうとがっかりしますし、なにしろかわいそうだし、申し訳ないです。初めてならば10匹からをおすすめします。状態が良ければあとでまた増やすのもよいですし、相性の良い別の熱帯魚を混育していくのも楽しいです。
水槽の中に魚をいれるにもコツがあります
通販にしろ、熱帯魚店で購入するにしろ、ビニール袋にいままで暮らしていた水槽の水と酸素をいれてがっちり密閉してくれます。家に持ち帰ってすぐに、お魚を水槽に移してはいけません。これを業界用語で「ドボン」と言いますが、絶対にダメです。
水温とpHあわせ
お魚さんは、急に水温や水質が変化するととても負担になり、弱り調子を崩して最悪死んじゃいます。じっくりと水を合わせることが必要です。
温度あわせ
まず、水槽にビニール袋のまま浮かべて温度を合わせて下さい。30分で充分ですが1時間おく慎重派もいます。
つぎは水質あわせ(pH)
袋をうかべたまま、バランスを崩さないように、袋の上をハサミで切りましょう。
袋の中の水をコップなどで1/5ほど捨てて、同じ量の水を水槽から袋の中に入れる
お掃除用のスポイトがあると便利です
10分おく
これを繰り返していく。袋の中に水を足すときは優しく注ぐのがこつです。
袋にお魚さんが残らないように
なれない初心者は、水だけ流れて袋にお魚さんが残ってしまうことがよくあります。
そうならないように、ていねいに、ハサミで袋を広く切ると失敗しにくいです。
もしお魚さんが袋に残ってもあせらずに、スポイトなどで袋に水を戻してやりましょう。
くれぐれもあせってお魚さんをつぶさないように。
網ですくってあげて移すのも方法です。買ったお店の水が信用できないときに使います。でもそもそも信用できないようなお店でお魚を飼うのはダメです。
エサやりは
水槽に、お魚さんを入れた当日はエサをあげるのはやめましょう。消化不良をおこして調子をくずしてしまいます。
そもそもエサはなにを選べばよいの
肝心なことをわすれてました。いままでどんなエサを食べていたのかお店の人に聞いて同じにすれば問題ありません。
うちでは、
メタボフード
Leaf Corp社製の栄養価のとても高いエサです。消化しにくい植物性タンパク質を排除し動物性タンパク質(オキアミ等)を使用したフードです。餌のほとんどが消化・吸収されてしまうのでフンが少なく、水が汚れにくいです。コケが生えにくく、魚の成長もはやいです。ただ開封後劣化しやすく使い切るまえに(開封後1ヵ月)捨てることが多いです。
aquarium fish food series ff num03
同じくLeaf Corp社製です。オキアミール・魚粉・イカミール・ガゼイン・小麦粉・精製魚油・リン酸カルシウム・植物性ガム物質・ベタイン・各種ビタミンなどから作られています。水中でも型崩れしにくくメタボフードより食べるのに時間がかかります。このためすこしトロイ個体にもエサを確保するチャンスが高くなります。
えさやりの量や回数は
水をよごすのは、実際のところ、お魚さんのだす、フンやオシッコより食べ残しです。
ちょっと足らないかな位で充分です。
回数も一日1回で充分です。2回あげてもよいかな。お魚さんがエサを食べてるのを見るのはとても楽しいですから。
でも、エサが足らなくて餓死したという話はききません。エサのやり過ぎによる水質悪化の方が結局お魚さんを不幸にします。
水換えの頻度と量は
毎日の水換えはダメというのが一般的です
お魚さんに負担がかかるので、ダメといわれています。
● 水温差で生体が弱ってしまう
● 水質の変化が続き、生体が適応できずに弱ってしまう
と考えられています。毎日水をかえると水槽内の環境が落ち着かないとされています。
一回につき、水槽内の1/3~1/4の量を週1回といわれていますが、
生体の数が多いとか水量の少ない小さな水槽では水換えの頻度をあげることが推奨されています。
家では一日1回は行っています
「水温差で魚が弱る」へんなことをおっしゃいますね。水温ぐらいきちんとあわせてあげましょう。もちろん2,3度程度なら平気です。野生の川でも冷たい所も温かい所もあります。水槽の1/3も水換えたら環境激変です。うちでは毎日1リットルづつ(約5%)水換えをしています。もちろんカルキぬきしてからです。前記のテトラアクアセイフプラスを6,7滴たらしてあげるだけで簡単です。
水質チェックもしましょう
水質チェックもしましょう
あまりにも神経質になることはありませんが、水槽を立ち上げてお魚さんをいれて良いかまた入れて1週間、2週間、1ヵ月ごとというように、水質検査をしましょう。試験紙を1秒つけるだけです。試験紙をハサミで縦に上手に切れば、倍つかえます。(けっこう高いので、3分割するつわものもいます)
あると便利な道具
というか、無かったら話にならないですが。
水草用の長いピンセット
水草用の長いハサミ
足し水用の入れ物と温度計
以前飼っていたスズムシのプラスチックケースです。ちょうど1リットル、捨てるのと補充するので二ついります。
温度計と網は100均で充分かな