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誤嚥を防ぐ食生活

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寝ぼけて食事をしないこと

 起きたばかりの状態で、食事をするのは危険です。食事の前に歯みがきをしたり、新聞を声を出して読んだり、しゃべったりして顎や舌の筋肉をほぐすことも有効です。

食事は適温で

 きれいに盛り付けて見た目にも美味しい食事を、温かいものは温かく 冷たい物は冷たく。視覚や嗅覚からも嚥下反射は刺激されます。

一口の量に気をつける

 あまり多くの量を一度に口に入れても飲み込めません。かといって少なすぎるのも、嚥下反射が起こりにくく飲み込みにくくなります。小さめのスプーン大盛り一口ぐらいですが、個人差が大きいので探り探り適量を見極めてください。

食べるスピード(ペース)を考えて

 飲み込んでいないのに、次の食べ物を口の中に入れると、さらに飲み込みが困難になります。ゴックンと口の中の食べ物が飲み込まれたのを確認してから次の一口を。

食後すぐに横にならない

 食べてすぐに横になる(寝る)と、胃から食道へと逆流した食べ物を誤嚥してしまいます。肺は酸にとても弱く、胃酸が肺に入り込むと重篤な肺炎をおこします。口からの誤嚥より危険性が高いので、食後しばらく上体を起こしておいてあげて下さい。

口腔ケアはもちろん大切です

 総入れ歯なので、口を掃除する必要が無いと考えてしまう人が多いです。
歯が無くても口の中は汚れます。スポンジ綿棒などで口腔内をきれいに管理するとともに、義歯も清潔に保つことが肝心です。

意外と危ないのがみそ汁です

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 水が実は誤嚥しやすいです。たとえばヨーグルトをこぼしても動きはゆるやかです。でも水をこぼすとすばやく動きます。脳(反射神経)やノドの筋肉の動きが、すばやく動く液体に付いていけず、間に合わないからです。
 粘性の無い液体が、実は誤嚥しやすいのです。さらに危険なのが、固形物と液体が混在している食べ物です。
2種類の性状の異なる物を同時に処理するのは、さらに難しいのです。
 一見、飲み込みやすく思える、お味噌汁、お茶ずけなどが、実は最も誤嚥の危険が大きいのです。

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サイレントアスピレーション

本当に恐ろしいのは、むせがおこらずに、食べカスなどが、肺に落ち込むことです。芥子粒(けしつぶ)位のごく小さなカスが、むせることなく本人や家族が気がつかないまま誤嚥してしまう事により肺炎を起こすことがあります。微細な食べカスの誤嚥は日常頻繁に発生しているので、口腔内を衛生的に保つのはとても大切です。

トロミ材を利用する

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水をのみこむときに喉頭蓋が倒れて気道を閉鎖しますが、わずかな隙間ができるため水などのサラサラした液体は気道に入りかけます。ただ、声門や声門前庭が同時に閉鎖したり、わずかな呼気が同時に起きる事で誤嚥を防止しているのです。しかし、このタイミングがずれてしまうと、健常者でも誤嚥してむせやすくなります。高齢者ならなおさらです。液体に粘性(とろみ)をつけると運動性が下がるので、喉頭閉鎖のタイミングがずれても気道に入りにくくなります。
ただし粘性が低いと誤嚥しやすいのですが、逆に多すぎてもべたつきが増し、送り込みにくくなるので注意が必要です。

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