誤嚥性肺炎
日本人の死因のワースト3は、ガン・脳血管障害・肺炎です。
肺炎の原因として、風邪などの重症化がありますが、
<口の中の細菌が肺に入り込む> 誤嚥性肺炎に注意が必要です。
唾液の力はとってもすごい |
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バイ菌を殺す、殺菌成分が含まれます |
発がん物質を減らし、ガンを予防します |
口臭をシャットアウト |
歯や粘膜を保護し、入れ歯を安定させる |
味覚を発現させ、食事を美味しくする |
食べ物の飲み込みをスムーズにする |
ほとんどの動物は、空気(気道)と食べ物(食道)の道が立体交差です。食べ物が気道に入り込むことはめったにありません。
でも人間は、しゃべる会話機能を発達させたために、空気と食べ物の経路が平面交差になってしまっています。
電車の踏切と同じで、食べ物を飲み込む時は、気道を閉鎖させる必要があります。
飲み込む準備が出来ていないのに、のどに食べ物が来ると、気道に食べ物が入り込んでしまいます。これを押し戻そうとする防衛反応が「むせ」です。
むせに失敗すると、食べカスや口腔内のバイ菌が肺に入り込み、肺炎を起こします。これが誤嚥性肺炎です。
飲み込む力の落ち込みを、チェックしてみましょう。
テスト法
口の中につばをためて、飲み込んでみてください。
30秒間に3回出来ないと、飲み込む機能の低下が疑われます。
このほかにも、下記のような症状があれば注意が必要です。
□ 食事がつらい
□ 食事をすると食べこぼしがある
□ お茶や汁物にむせやすくなった
□ ガラガラうがいが上手にできない
□ 口がよく乾く
高齢ななると、脳の飲み込み指令機能が低下したり、唾液が出にくくなったりするために、誤嚥(誤った飲み込み=気管に口腔内細菌や食べカスが入り込む)や、これが原因で起こる誤嚥性肺炎(肺炎は日本人の死因の第三位です)の危険が高くなります。
誤嚥を予防するためには
食事の前に歯ブラシをするのが効果的です。
運動前の準備体操と同じです。歯ブラシをすることにより、口を動かす筋肉の準備運動になります。
歯をきれいにするのが目的ではありませんから、歯磨き粉を使わなくて大丈夫です。
☆ 頬のマッサージ ☆
頬に手のひらを当てて、1秒間に1回のゆっくりとしたペースで30秒(30回)ぐらい円を描くように、回してください。頬のマッサージをすることによって、血液の循環を良くすることができます。
朝起きた時(食事の前)、お風呂の中で、寝る前など、やってみて下さい。
詳しくは、近くの歯医者さんで教わってみて下さい。浅草の歯医者さんならどこでも教えてくれますよ。