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ホワイトニング(歯を白く)

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歯の色は何色

canvas歯の色は白いイメージが強いと思います。しかし実際には歯の健康な色はやや黄色味のあるアイボリー色です。
真珠が真っ白でないのと同じで、黄色をおびたクリーム色の象牙質の上に、半透明なエナメル質が覆っています。このため海のような深みがあります。 しかも歯の部分によって色が違い、歯肉に近い部分が濃い色なのに対し、歯の先端のほうが明るく透明感があります。また正面の歯に比べ奥にいくにしたがい少しづつ濃くなるなど、立体的に見えるようになっています。

歯の色は皆同じですか

肌の色や髪の毛と同じように、人種による差もあり、日本人は真っ白ではなく黄色みを帯びている場合が多いです。 イメージほど白くはありません。

また個人差が大きくあり、年齢によっても変化します。高齢になるほど黄色が強くなっていきます。乳歯は意外と 白く見えます。これは、歯の表面のエナメル質の密度が永久歯より低く、透明感に乏しいためです。ちょうど雪やカキ氷が白く見えるのと同じです。

歯の色が悪くなる原因は

表面に付いた汚れが原因の一つですが、これは比較的容易に落とせます。 原因として歯の表面に、タバコのヤニ、茶しぶ,タンニン(カテキンの重合体、リンゴやバナナの皮をむくと変色するのはこのせいです)などがこびりついたためです。 歯科医院での歯のお掃除(保険適用、PMTCといいます)で充分きれいになります。着色を除去したり予防する歯みがき剤も販売されていますが、なかには研磨材の強いものもあり、これは歯を削ってしまったり、歯ぐきをキズにしてしまうので注意が必要です。
ホワイトニングの必要なのは歯の内部が着色したり変色している症例です。

歯の内部からおこる着色・変色の原因は

1.加齢による場合
2.神経(歯髄)が死んでいる時
3.歯の成長期の病気(歯そのものや全身の病気の影響)
4.歯の成長期のテトラサイクリン系抗生物質の服用
5.遺伝などの因子
6.歯の表面が形成不全をおこしている場合

エナメル質の下には象牙質がありますが、この象牙質は、エナメル質が高密度のカルシウムの結晶体であるのに対し、 カルシウム密度は50パーセントしかなく、象牙細管というストローを束にしたような中にタンパク質や水からなる柔らかい構造体があります。 この部分に変質した組織液などが溜まることにより、色が濃く変色していきます。
永久歯、特に前歯が形成される4歳ごろ~10歳ごろ、全身的な重い病気をすると、歯の形成が上手に出来ず横線が入ったような状態 がでることもあります。
>テトラサイクリンのような抗生物質を、歯が作られていた時期(幼稚園とか小学校低学年)に服用した場合に特有の変色がおこります。
また歯の表面のエナメル質の形成不全によって、中の象牙質がダイレクトに見える場合や、エナメル質がにごって見える場合もあります。フッ素の過剰摂取などで、起こる場合もあります。

ホワイトニングの適応は

遺伝的な因子や、年齢的な変化による歯の変色の場合です。歯の外傷による変色や、重度のむし歯で神経を除去した場合などは、 残念ながらホワイトニングでは満足の得られるほど回復しません。白いかぶせ物を、歯をけずって白いかぶせ物(下記)をする方法が必要です。
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白いかぶせものには

HJK(ハードレジンジャケットクラウン) 歯を元の大きさから数ミリ削りプラスチック製の冠を被せる方法です。保険が適用ですが、強度が弱く壊れたり変色しやすい欠点があります。 (保険が適用になるのは、むし歯があるなどの場合で、見た目をよくする審美的な目的の場合は適用になりません)

レジン前装冠 上記の冠の中と外から見えない後ろ側を金属で作る方法です。やや費用が高く なりますが、丈夫です。むし歯などの問題があれば保険が適用になります。3割負担で8000円ぐらいですが、美容が目的の場合は保険が適用になりません。

メタルボンド冠(金属焼付け陶材冠) 金属の上にセト(セラミック)を焼き付ける方法です。プラスチックに比べて硬く変色も無く、自然の歯に近い自然観をえられます。が、セラミックと相性の良い金属は限られており、 プラチナの合金を使用するのが良く、セラミックの焼き付けも技術や時間を要するので、保険の適用はありません。うちの歯科医院では8~9万円程度の費用がかかります。
ベニア 上記の方法はいずれも歯を削る量が多いのも、欠点です。舌側の見えない所は削らずに表側(唇面)のみを薄く削り、 表面に陶材(セラミック)やプラスチックを接着剤で貼り付ける方法です。保険の適用はありません。費用は、症例によりかなり差がありますが、当歯科医院では4~6万円の場合が多いです。歯を削る量が少なくてすみますが、貼り付け法なのではがれやすい欠点があります。付け爪と同じようなものと考えていただいてよいと思います。歯の表面に直接、樹脂を盛り上げる方法もあります。

ホワイトニングの原理は

ホワイトニングとは、漂白です。以前は過酸化水素を使うことが多かったのですが、最近は過酸化窒素を使用することが多くなっています。 過酸化尿素は体液や唾液との接触により過酸化水素と尿素に変化し過酸化水素として作用します。過酸化水素は、染み込んだ色素と結合し着色物を分解し、歯の色が明るく美しくします。尿素自体もタンパク質を分解することにより歯をきれいにする効果があります。

また過酸化水素はエナメル質の結晶構造を変化させるために、光が乱反射する率が高くなり、黄色い象牙質の色をマスキング(覆いかぶす)効果もあります。

ホワイトニングの種類

オフィスホワイトニング 歯科医院で行うホワイトニングです。専門家(歯科医師)が行うことにより、効果の高い濃度の濃い薬を使うことができます。ただ作用させる時間と来院のお手間を考えると長時間、回数をかけにくい方法なので、最近は次のホームホワイトニングが多くなってきています。 ホームホワイトニング、自宅で行う方法です。歯科医院で歯の型を取り(印象)、石膏模型を作製し、その人専用のマウストレイを作り、自宅でご自分で行う方法です。 濃度の低い過酸化尿素や過酸化水素を含む薬剤を使用し、作成したマウスピースに薬剤を入れ、毎日1~2時間連続して歯に装着します。これを2週間から3週間ほど続けます。
両者を併用する方法もあります。

ホワイトニングの問題点

 歯がしみること(知覚過敏)です。 ホワイトニングを長期間をおこなうとなると、冷たいものにしみるのが高率でおこります。オフィスホワイトニングよりホームホワイトニングで高率におこります。 ホームホワイトニングのほうが長時間薬を作用させるので薬剤が、歯表面、エナメル質、さらには、象牙質にまで達するといわれています。逆に言えば、 歯科医院で行うホワイトニングより自宅で行うほうが効果的ということですが、薬液が歯に浸透するため約半数の人に知覚過敏が生じるという報告もあります。 白くしたいあまり限度以上に長く行いすぎる傾向があるようで、これも大きな原因となります。いったんホワイトニングを2~3日中止するだけでもかなり回復します。またしみるのを防ぐ薬 を歯科医院で塗布してもらうのも一つの方法ですが、しみ止め剤を使用しなければならないほどひどい場合は希です。  もう一つの問題点に、後戻りがあります。 せっかく白くしたのに、いつのまにかまた汚れてしまいます。防ぐためには、日々の歯みがきに注意し、定期的に歯科医院での専門的な 歯のクリーニンング(PMTC)を行ってもらい、1年に1回ぐらい1週間ほどホームホワイトニングをすることで防げます。

ホワイトニングの安全性

すべてのホワイトニング剤が同じ成分でできているわけではなく色々な種類があります。おもな成分は過酸化水素、過酸化尿素です。ホワイトニングは、日本よりアメリカ、ヨーロッパでの歴史が 的に以前から行われていますが、問題になるようなことは、おこっていません。ホワイトニングをすると歯がもろくなるという俗説もありますが、実際こういった報告はありません。

ホワイトニングにかかる費用

いろいろな方法があり、また程度により異なります。当歯科医院でも症例により異なります。保険の適用はありませんので、数万円~10万円程度と高額になってしまいます。

どの程度きれいになりますか

審美的な問題ですから、客観的に判断しにくいところですが、シェードガイドという色の程度を見るもので、1~2段階白くなる場合が多いです。このシェードガイドはビタという会社のものが 使われることが多いのですが、どの歯科医院にもあると思います。

ご自分の歯の色がどの程度なのか、確認できます。当歯科医院でも無料でチェックいたします。歯の色が悪いと、ホワイトニングを ご希望でご来院する方の中にも、正常な範囲の歯の色である場合の方も多くいます

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