歯と身体の健康情報を発信します

冬と夏、代謝が良いのは ? 発熱力ありますか ?

  • HOME »
  • 冬と夏、代謝が良いのは ? 発熱力ありますか ?

 寒い冬と暑い夏、一見すると夏のほうが代謝が良いように思えますが、実は冬の方が10~20%も代謝がUPします。
逆のようにも思えますが、お風呂を沸かす時のガス代を考えれば簡単です。冬の冷たい水を40℃まで上げるのと、夏のぬるい水を40℃まで温めるのとでは当然、冬のほうがガス代が高くかかります。人間の体も同じです。気温の低い冬のほうが、体温を維持するのに余計に発熱しなければなりません。

そもそも代謝とは

 基礎代謝と呼ぶのが正解ですが、何も運動をしないで過ごしたとしても消費されるエネルギーのことです。動かなくても、心臓や脳は活動をしています。内臓を動かしたり、血液を循環させたり、呼吸をしたり、生きていくために必要なエネルギーが基礎代謝です。
筋肉、肝臓、脳がそれぞれ約20%を占めていてます。
20才代で、男性1,520 女性1,180キロカロリー(標準体重で)ぐらいです。
1キロカロリーは1リットルの水を1℃温めることのできるエネルギーですが、1分間に1キロカロリーで一日1,440キロカロリーになります。
基礎代謝は、年齢や筋肉量などによって大きく変わってきます。そして同じ人間でも季節によって、体調によって変化します。

毛皮を失った人間

 進化の過程で水中生活をしていた時期がありその時に体毛を失ったなどいくつもの説がありますが、身体の冷却力を高めるためとされる説が有力です。
人間の巨大化した脳の発熱量はハンパではありません。体重の3%に満たない脳が(1.4㎏)、一日340キロカロリー(全エネルギーの実に2割)も消費、発熱しているのです。そして2万年前までは、草原を駆けまわって狩猟生活をしていた人間はとても活動的で運動による発熱量もかなり多かったと推定されています。
 このため、身体から熱を効率よく捨てるため保温に大切な毛皮をすてさったのではないかと考えられています。事実、汗をかき体温を下げる能力は他の哺乳類を圧倒してナンバー1です。

毛皮がないと保温には不利

 体を冷やすことに重きをおいたために、体温を維持するための大切な毛皮をなくし、服を着ることによって体温の維持をはかる生存戦略をとったのです。浅草は意外と緑が多く桜の名所の上野や隅田公園がありますが、浅草ですら冬に裸で一晩すごせば凍死の危険があります。

寒いとブルブル

 よく、寒いとブルっと寒気が起きますよね。そしてブルブル震えます。実はこれ、身体が一生懸命体温を上げようとして筋肉を小刻みに動かしている証拠です。ただ、そんなに長い間震え続けることはできません。

気温が低くても平気だよ


 今日は、浅草でも雪が積もっています。4年ぶりの大雪だそうです。明日は浅草の歯医者さん、どこも雪で開店休業かな。雪かきしながら雪だるま作って遊んでました。濡れると嫌なので短パンです。でもスコップで雪かきして動いているので寒くはありません。すこし汗かいてしまいました。
温度の変化に負けずに、自分の体温をきちんと維持できることが大切なのです。
IMG_7644

サルコリピン

長時間にわたって、筋肉からの発熱をうながす物質が発見されています。筋肉の中にしかない特殊なたんぱく質で「サルコリピン」と言います。
筋肉の中には、筋小胞体というカルシウムをためている組織があります。ここからカルシウムが出たり入ったりすることにより、筋肉が収縮したり弛緩したりします。
サルコリピンは筋小胞体からカルシウムを外に漏らしてしまう働きをして、筋肉を震わせることなく筋肉から熱を生み出します。

筋肉量が大切です

 20才の男性の筋肉量は体重の45%、女性は35%あります。でも運動習慣がないと筋肉は年とともに減ってしまい、70才では25%に減少してしまいます。
筋肉量が少ないと当然、発熱力が低下しますから、必要な体温を維持できなくなります。
お正月恒例の箱根駅伝を見れば冬だというのにほとんどの選手は、半袖・短パンです。20キロを一時間かからずに走ってしまいますので、半端な発熱力ではないのです。

身体は、熱をだすことによってウイルスやバイ菌と戦っています


 寒いと手がかじかんでしまうのと同じです。白血球は、体温が35℃台になると急速に活動が低下してしまいます。免疫力は30%以上低下するといわれています。
インフルエンザなどで熱がでるのは、白血球などがウイルスと戦いやすい状態にするためにわざわざ熱をだしているのです。
寒いと風邪をひきやすいのはこのためです。

病気でも熱がでないとやっかいです


肺炎では75才以上の3割、インフルエンザでも高齢者の5割・成人でも2割の人に、発熱がみられません。熱がでないために、病気が悪化してしまう人が急増しています。

結局どうすればよいの


 発熱力 = 筋肉の力 です。
幸いなことに、筋肉は年齢がすすんでも増やすことができます。日々の運動習慣が大切です。

お気軽にお問合せ下さい TEL 03-3875-4182 受付時間9:00-19:00
(土16:00まで 日月祝休診)

診療時間

火~金 9:00~13:00

    14:00~19:00

 ( 土は16:00まで )
 
日、祝 月(往診)は休診

character

PAGETOP
   
Copyright © 2008-2024 田中歯科医院 All Rights Reserved.