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熱中症にご用心

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 夏が近づくと、熱中症予防のために水分を取りましょう。とさけばれます。
さてなぜ水分をとることが必要なのでしょう。

そもそも熱中症とは

 体を作っている大切なタンパク質。実は熱にとても弱く、卵をゆでるとゆで卵になるように、熱凝固といって固まってしまいます。特に神経や脳が熱に弱く、42℃で変質がおこります。短時間で死に至るきわめて危険な病気なのです。
 寒ければ、身体の熱は簡単に体外に逃げていきますが、高温そして多湿だと、身体で発生した熱を逃がすことができずに、体温が異常上昇してしまうのです。

熱中症の症状

顔がほてる、めまい、たちくららみ

腹痛やフッと意識が一瞬遠のくこともあります。暑さで体温が上昇すると、熱を体外に逃がそうと、体表の血管が広がります。このために、脳への血流が減少します。顔面から血の気が失せ、めまいや立ちくらみ、一時的な失神といった熱失神の症状へとつながるのです。
対応法として、涼しいところで、寝かせます。足を10cm程度高くすることで、心臓への血流がよくなって血圧が上がり、脳への血流を改善させる効果が期待できます。冷たいペットボトルなどで、首筋などを冷やすのも効果的です。水分・ミネラルの補給も必要です。

筋肉のけいれん


 こむら返りと呼ばれます。手足の筋肉がつるなどの症状が出る場合があります。 筋肉がピクピクとけいれんしたり、硬く硬直することもあります。全身のけいれんではなく、身体の一部に生じるのが特徴です。また意識もはっきりしています。熱中症といっても、熱けいれんのような初期症状の段階では、必ず高体温になるわけではありません。
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汗を大量にをかくと、体内から水分だけでなく塩分(ナトリウムやカリウムなど)も失われます。それなのに水分だけを補給すると、血液中の塩分濃度が下がり、神経が上手に筋肉を動かせなくなるのです。
脱水をおこしてしまったら、経口補水液オーエスワン(大塚製薬)やアクアソリタ(味の素)が有効です.

体のだるさや吐き気

 暑さを感じるだけでなく、ほてりや熱が出る・だるい・頭痛・吐き気・目の前が白くなる・気が遠くなるような瞬間があったりもします。
原因は、自律神経のバランスが崩れるなど熱中症により脳の調節機能が低下し、熱疲労を起こすためです。
熱中症は軽度な症状でもすぐに治らず、元の状態に体が機能を回復するまでは軽い症状が1~2週間程続くことがあります。そのためにも規則正しい生活をし、睡眠を良くとり、無理をしないことが大切です。

汗のかきかたがおかしい、体温が高い、皮ふの異常

ふいてもふいても汗がでる、逆にまったく汗をかいていないなど、汗のかきかたに異常がある場合には、要注意です。特におでこや首筋だけに汗をかいて、首より下に汗をかいていないのは、水分不足などで、体が一番大事な脳だけを冷やそうとする緊急事態です。体温が高くて皮ふを触るととても熱い、皮ふが赤く乾いているなどの症状も熱中症のサインです。
熱中症による40℃前後の高熱が見られる場合には、大至急救急車です。体を冷やす応急処置も必要です。自動販売機などで
冷たいペットボトルなどを買ってきて、タオルなどで巻き首筋やわきの下といった体表近くの太い血管の通るところを冷やすとより効果的です。
意識がはっきりしている場合にはスポーツドリンクなどを自分で飲んでもらいますが、意識がはっきりしない場合には、無理な水分補給は誤嚥(肺に入る)危険が高く避けましょう。

呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない・自分で水分補給ができない

 とても重度です。緊急性を要します。動かなくても心臓や脳から熱が出ていますから、時間とともに、さらに体温上昇をきたします。死にいたることもある状態です。呼びかけに反応しない、まっすぐ歩けない、声をかけても反応しなかったり、おかしな返答をする、体がガクガクとひきつけを起こしたり、まっすぐ歩けないなどの異常があるときは、迷わず救急車です。きついベルトやネクタイはゆるめ風通しを良くし、体からの熱の放散を助けます。水をかけ、うちわなどであおぎ、体を冷やすのも方法の一つです。いかに早く体温を下げることができるかが悪化させないポイントです。

canvas4私の趣味の一つにマラソンがありますが、暑いときは、500mlのペットボトルの水を頭から全部あびちゃいます。犬の散歩も夏は、昼間をさけ、霧吹き(100均で売ってます)に水を入れてかけながらです。
 写真は、9月の越後湯沢コスモスマラソンです。家内と一緒に毎年参加していますが、秋桜(これでコスモスと読みます)とは名前ばかり、暑いです。頭から水をかけた直後の写真です。

救急学会の熱中症検討委員会による分類

I度  :めまい、立ちくらみ、気分が悪い、手足のしびれ、こむら返り(筋肉の痛み、硬直など)
(軽症 日陰で休む。水分補給。衣服を緩めるとともに体を冷やす。)
II度  :頭痛、吐き気・嘔吐、体のだるさ、力が入らない
(中等症 病院にかかり補液を受ける必要がある)
III度 :返事がおかしい、痙攣、まっすぐに歩けない、体が熱い、意識喪失
(重症 救急車で救命医療を行う医療施設に搬送し入院治療の必要がある)

熱中症の予防対策

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環境省「熱中症環境保健マニュアル2014」から引用

そもそもの原因が、体温調節能力の低下です。

そもそも汗腺、働いていますか?

汗腺にはアポクリン腺(芳香腺が退化したもの、乳腺も)とエクリン汗腺がありますが、エクリン汗腺は系統発生学的に新しい汗腺で、体表に広く分布しています。実は汗をかくのがいちばん上手なのは、人間です。脳だけでなく、他にもとても高度な能力をもっているのです。イヌ科の動物はほとんど汗をかけません。体温調節能力の一番すぐれている動物は人間なのです。
このエクリン汗腺の数ですが、子供も大人も数は変わらず、300万個とされています。この分泌能力はすさまじく腎臓に同等の能力を有し、フルパワーで10リットル分泌可能とされます。

能動汗腺の数に個人差が大きいです

 
 汗腺全部が働いているわけではありません。働いている汗腺を能動汗腺とよびますが、ロシア人で180万、日本人で230万、フィリピンは280万と暑い地方ほど汗腺の発達がよいのです。そしてこの数は2,3才できまってしまうことがわかっています。以前に比べてエアコンなど快適な環境にならされているので、赤ちゃんの能動汗腺の数は減少傾向にあると考えられています。
 そのため汗を上手にかくには、もともとある能動汗腺の働きを改善し、発汗機能を高めてやることが大切と考えられています。その方法が、発汗トレーニングとか汗腺トレーニングと呼ばれるものです。
気温が上がり、汗をかくようになる季節から始めると、夏バテの予防にもなるのでぜひ行ってください。

汗腺トレーニング

GW001_72A 発汗機能を高める良い方法は、軽い運動を続けることです。とくに、有酸素運動をすると、手足など末端の血行もよくなり、自然に発汗能力が高まります。
肌が汗ばむ程度を目標に、ウォーキングや自転車こぎのような軽い運動をします。無理をせず、最初は10分程度のウォーキングでも充分です。体温がゆるやかに上昇し、汗が少しずつ出る運動を続けて下さい。
ただし熱中症予防の発汗トレーニングで熱中症になっては元も子もありません。暑い季節には、炎天下での運動は厳禁です。フィットネスクラブなどを利用するのも有効です。私は週3回2kmほど水泳してます。水中は気持ちいいですよ。運動時には、少量ずつでもミネラルが失われるので、水分だけでなくミネラルの補給もわすれずに。
運動部不足で、体力が低下している方は、室内でストレッチ(手足や関節を伸ばす)や軽い屈伸運動程度から始めましょう。血行を良くし、基礎代謝量の増加につながり、それだけ汗をかきやすくなります。
ただし、高血圧、心臓疾患など持病のある方は医師に相談してから運動を始めてください。

入浴も効果的

 夏は暑いので、湯船に浸からずに、シャワーだけで済ませてしまうという方が、意外と多いです。シャワーでは温まるのは体の表面だけ、深部まではあたたまりません。湯船に浸かることで入浴後の発汗もよくなります。発汗訓練には最適です。
 でも入浴は意外と体力をつかいます。体温よりも高いお湯に身体の広範囲が浸かるので、体温が上がり過ぎないように、自律神経はフル稼働となります。体に負担をかけ疲労するのも事実です。高齢の方や、病中や体力に自信のない方は注意が必要です。

水分管理できてますか

人間の体の水分量は、成人で60%です。赤ちゃんは80%、60歳以上では約50%にまで減少します。このうち2%を失うだけで強いノドの渇きを感じます。さらに水が失われると
•3%:意識がぼんやりする、食欲不振
•4%:皮膚の紅潮、イライラ、体温上昇、疲労困ぱい、尿量の減少と濃縮
•5%:頭痛、熱にうだる感じ、経口では回復しにくく、点滴など必要に
•8〜10%:けいれんなど 生命維持の危険がでます
脱水症状を起こすと、体温調節のための汗が出にくくなるばかりでなく、酸素や栄養素がうまく体内に行き渡らなかったり、老廃物を排出することができなくなったりします。

こまめな水分補給を

 体が吸収できる水の量は、30分間に200cc程度です。そのため、一気にたくさんの水を飲んでも吸収しきれずに胃腸に負担をかけるだけです。時間をおいて少しずつ飲むことが大切です。寝ている間も汗をかくことで体内の水分が失われるので、寝る前、寝起きにもコップ1杯程度の水は必要です

肥満はダメです

 脂肪はとても効率的です。1gで9kcalものエネルギーがありますし、蓄えるのにわずかな水で充分です。脂肪の保水力が10~20%なのに対し、筋肉は75~80%もの水分を含むことができます。筋肉をつければ、体内の水分量を保持する力が高まります。

ミネラル補給

大量の汗をかいたときに 水のみを飲むと血液中の塩分が薄まり、身体は体液の濃度を元 に戻すべく水分を体外に排出してしまうので、結果的に脱水症を引き起こします。そのため、水分とともにミネラルを補給することも大切です。

ミネラルとは

 ナトリウム  筋肉・神経の興奮を弱める役割があり、体液のバランスを保つ重要です。
 カリウム   心機能、筋肉の機能を調節する働きをもちます。
 カルシウム  骨や歯はもちろん、体液のアルカリ性の保持。神経の興奮を抑える効果もあります
 鉄      血液の成分ヘモグロビンです
 マグネシウム 筋肉の収縮を抑える働きがあります
など体を構成している大切な元素です。身体の4%をしめます。

良い汗、悪い汗

 ふだんから汗をかく習慣のある人は、良い汗をかきます。汗はもともとは、血液中の水分です。一緒に含まれる大切なミネラルは、再吸収され汗にはでてきません。ですので良い汗は、水中心で、さらさらしています。でも、運動不足、睡眠不足、自律神経のバランスの悪さ、ストレス、疲れなどによって、ミネラルが汗の中に混じり一緒にでていってしまうのです。これが悪い汗です。塩分を多くふくむので、ベタベタし蒸発しにくく、雑菌も繁殖しやすくなります。
 またどこに汗をかくかも大切な要因です。おでこにひどく汗をかき、首から下は汗をかいていないのは、一番大切な脳をひやすため緊急的におでこに汗をかいていて、体全体が汗をかけない状態です。
ホットフラッシュという更年期障害でおこることもあります。首から上だけ汗をかいているのはあまりこのましくありません。
汗をかきたくないと、エアコンのきいた所にばかりいたり、ちょっとの距離を歩かずに車で移動したりすると、良い汗はかけません。ちなみに私は浅草の当院から浅草橋あたりまでは徒歩圏内です(たかが3キロ、ちょっと速足で30分もかかりません)

水それともスポーツドリンク

 体調管理に気をつけながらスポーツを楽しんでいる人と、事務仕事で忙しく運動をする時間の無い人、ではおのずとかわってきます。
私は先日プールで1時間泳いできましたが、前後で体重を計ると1キロ差がでます。ちょうど1リットルの汗をかいていることになります。カロリーを計算すると40gぐらい痩せたかなです(●^o^●)。体重の変化はほとんど水です。ほんとは途中で休んで給水しなければいけません。
歯医者で仕事をしている時は、椅子にすわりっきりなのでほとんど体重変化はありません。その時の状態に応じて給水しなければなりません。
 スポーツドリンクは、本当にバランス良くできていますが、代表的なポカリスェットは、飲む点滴液というアイデアから日常生活において発汗により失われる水分を補給できる汗の飲料として開発されました。山に登り、実際に汗をかいたりして成分が検討されていったものです。とても良くできています。でも500mlのペットボトルに33gの糖分が入っています。角砂糖10個分にもなります。事務仕事や自宅で体を動かさないのに、毎日スポーツドリンクではカロリーオーバーです。
区別しにくいものとして経口保水液があります。代表的なものが、OS1です。
 ポカリスエットは運動を継続するためにエネルギーとなる糖が多いのに対して、、OS-1は嘔吐や下痢の際に多く失われるナトリウムやカリウム、マグネシウムなどのミネラルが多めに配合されています。こちらは塩分濃度が多く、予防というより実際に脱水症を起こしてしまったに利用するためのものと考えていただいた方がよいのではないかと思います。
 スポーツが推奨されているのは良いことですが、勉強せずに、急に行うと事故のもとです。ご注意ください。また、自宅でじっとしているのに、スポーツドリンクを毎日飲めば、肥満や虫歯の原因にもなります。エアコンなどで環境を整えるのも、熱中症予防には大切なことです。

良質の環境を作るのも大切です

 適度な空調で室内の温度を快適に保ったり、衣服を工夫することで、熱中症の危険を避けましょう。また、日よけをして直射日光を避けましょう。日傘や帽子、日陰を歩くなども心がけて下さい。

室内環境を快適に

● 部屋に温度計湿度計はありますか。ふだん生活する場所の気温や温度を気にして下さい。
● 過度の節電は禁物です。室内でそれほど動いていないのに汗かくようでは暑すぎです。
特にご高齢になると、感覚が鈍くなり、暑さにきがつきにくくなります。注意して下さい

衣服を工夫しましょう

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衣服を工夫して暑さを調整するのも大切です。麻や綿など通気性のよい生地を選んだり、下着には吸水性や速乾性にすぐれた素材を選びましょう。ユニクロのエアリズム、セブン&アイのボディクーラー、グンゼのキレイラボ などが優れています。私は歯医者の仕事の時以外は短パンTシャツです。
冷却シートや冷却スカーフなどを利用するのも有効です。写真は大作商事のマジクールフィツトです。

暑さ紙数

 暑さ指数(WBGT Wet Bulb Globe Temperature)は、気温と同じ℃で示されますが、その値は気温とは異なり、人体と外気との熱のやりとり(熱収支)に着目した指標で、人体の熱収支に与える影響の大きい湿度、日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境、気温の3つを取り入れた指標です。、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案された指標です
日常生活に関する指針

温度基準
(WBGT)
注意すべき
生活活動の目安
注意事項
危険
(31℃以上)
すべての生活活動で
おこる危険性
高齢者においては安静状態でも発生する危険性が大きい。
外出はなるべく避け、涼しい室内に移動する。
厳重警戒
(28~31℃)
外出時は炎天下を避け、室内では室温の上昇に注意する。
警戒
(25~28℃)
中等度以上の生活
活動でおこる危険性
運動や激しい作業をする際は定期的に充分に休息を取り入れる。
注意
(25℃未満)
強い生活活動で
おこる危険性
一般に危険性は少ないが激しい運動や重労働時には発生する危険性がある。

気温の℃とは異なります。
日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針Ver.3」(2013)より

熱中症のセルフ応急処置

涼しい場所へ移動

まずはクーラーが効いた室内や車内に移動。
近くにそのような場所がない場合には、風通りのよい日かげに移動し安静に.

ペットボトルでスポーツドリンク、水を購入

 自動販売機などで、購入して、首筋にあてる。
 私はやばいと思うと、あたまからペットボトルの水あびちゃいます。暑い日は、けっこうすぐ乾きます
ジョギング中に間違えて、スポーツドリンク頭にかけてあとで困ったことはありますけど (^_^;) 
 スポーツドリンクを飲む、(とりあえず水でも可)

 

こんな人は特に注意が必要です

乳幼児

 身体が小さく、充分水を体に貯めておけません。新陳代謝が活発なわりに、自律神経の発達が未熟で、汗腺の能力も弱いため、大人よりも熱中症にかかりやすいです。
水分を多く含む食事や、定期的な水分補給を心がけ、日光を遮る帽子などを身につけましょう。
ベビーカーは、大人よりも地面に近いため、地表からの熱を受けやすくなります。
熱い環境に放置するのは絶対だめです。、「寝ているから」「ちょっとの時間だから」と放置することは危険です。特に、車に置き去りにすることは絶対にやめましょう。70℃をこえることもまれではありません。
● 日差しの無い室内も油断できません。屋外と同じように注意が必要です。
● 暑さや体の不調を話すことができません。自分で洋服を脱いだり、水を飲んだりできません。汗や体温、顔色や泣き方などの様子を、注意深く親御さんなどが観察することが大切です。
● 小さい子は、遊びに夢中になると、のどの渇きや気分の悪さなどを忘れてしまいます。初期サインを見逃しやすいので注意して下さい。

小学生や中高生

 体に力があるので、ついつい無理をしがちになります。学校活動中の事故が意外と多いです。先生たちなど周りの大人が充分に熱中症を勉強して、気をつけることが必要です。水分補給に対しても充分大人が知識をもって対処すべきです。電解質の補給をおろそかにしないで下さい。
運動部でなくても熱中症は多発します。プレハブや音楽室など意外と高温多湿になりやすいです。空調に注意し、学生任せにせず、監視を怠らないようにしてください。
チーム競技の場合、周囲のメンバーへの配慮から、自分の体調不良を訴えにくいものです。普段から「調子の悪い時は我慢せずすぐ言う事」など声かけが大切です。
子供たちに熱中症を理解してもらうことが大切です。
私見ですが、小中高校での保健の授業が少なすぎるように思えてなりません。英語や数学を学ぶのも結構ですが、健康を守る授業がもう少し必要ではないかと思います。

ご高齢の方

 年を取ると、感覚がにぶくなります。代謝力が低下するのもあり、暑いという感覚を感じにくくなります。
● 自分の感覚を信用しないでください。温度計などを室内に設置し客観的な注意が必要です。
● 日差しのない室内でも、高温多湿・無風の環境は熱中症の危険が高まります。今のエアコンはとても高性能です。上手に利用しましょう。ちなみに当歯科医院は、24時間入れっぱなしです。

水分補給に注意してください

● 成人の体水分は60%ですが、年齢が進むと50%程度に低下します。水分の保持能力が低下します。このため脱水状態になりやすく、さらに体が脱水を察知しにくいため、水分補給が遅れがちです。のどが渇く前に、定期的な水分補給をしましょう。キュウリやナスなど、水分を多く含む食材を使うなど、食事からも水分をとれるようにしましょう。
● 入浴時や就寝中にも体の水分は失われていきます。気づかぬうちに熱中症にかかることがあります。入浴前後に十分な水分補給をしたり、寝る前の水分補給も大切です。夜中にトイレにいくのがいやだといって必要以上に水分補給を控えるのは危険です。
● 逆に、気にするあまり、スポーツドリンクを、日常の常用飲料にしている方も多いです。糖分も多く、虫歯や肥満、むくみなどの原因にもなります。
要はバランスです。極端な対応はいけません。
外出も炎天下をさけ、なるべくすずしい時間を選びましょう。といっても最近の夏は一日中あついので、お買い物は通販などを利用する、家族やヘルパーさんに頼むなども必要です。

スポーツをする人

42キロ走るフルマラソンより10キロマラソンのほうが実は事故が多いのです。理由は10kは
● 初心者が多い ● 無理をしやすい からだといわれています。
身体の活動を表す単位にMETSというのがあります。テレビを見たり読書をしたりしているときは1METSですが、ラジオ体操で4.5、ランニングは8METSにもなります。発熱量がが多い分、当然、熱中症のリスクは高まります。
運動はがむしゃらに行うものではありません。
● 急に暑くなった日は注意し、徐々に暑さに慣らしましょう。
● 水分補給を行うとともに、ミネラルも補給しましょう。
● 衣服の素材にこだわりましょう
● 防具をつけるようなスポーツの場合は、休憩中にゆるめて熱を逃がすなどの工夫が必要です
● 疲労、睡眠不足、風邪などで体調がすぐれないときは、無理しない
● 特に運動不足の人や肥満の人は、熱中症を起こしやすいです。肥満の人は保水力が低いです。
● 夜中、人通りのない道でジョギングするのは危険です。やめましょう。フィットネスクラブのトレッドミル(ベルトコンベアーみたいな上を走る機械)を利用したほうが安全です。いざトラブルを起こしてもスタッフが助けてくれます。室温も快適です。

調理場や建設現場など暑い環境で働く人

 本当にご苦労さまです。冷却ネックバンドやを利用したり、こまめな水分補給はわすれずに。
普段から鍛えていらっしゃるので大丈夫と思います、元気な時は。心配なのは、夏バテや体調不良の時に身体がついていかなくなることです。
深酒、寝不足などが大敵です。普段の体調管理にご注意ください。

アルコールと熱中症

 アルコールは利尿作用(おしっこを作る作用)が強く水分を過度に排泄しやすいです。特にビールはカリウムが多く含まれるためその作用が強く、摂取した分以上の水分を排出してしまうことが多いので熱中症には大敵です。さらに肝臓はアルコールの解毒に水を必要とするため、より脱水状態になり易いです。暑い中でのバーベキューなどは注意が必要です。酒の酔いのせいで本人も熱中症に気付かず、周りは酒のせいと勘違いしてしまいます。脱水症の初期症状と酩酊状態が、眩暈や立ちくらみ、吐き気など似ているので気をつけましょう。

日射病と熱中症とどう違うの

 日射病や熱射病を総称して「熱中症」とよびます。
熱射病は高温多湿な環境下で、体温が著しく上昇することが原因で起こりますが、
日射病は夏の強い日差しに長時間当たっていることが原因です。

歯科との関係は

 口腔の健康を守ってくれるのが、唾液です。口の中の食べカスを洗い流してくれ、口腔内のばい菌を殺菌してくれる力もあります。唾液をつくる原料は、血液中の水分です。慢性的な脱水で体内に水が不足していれば、唾液を作る事が出来なくなります。
また唾液の分泌をコントロールしているのは、自律神経です。自律神経のバランスが悪いと唾液も汗も上手にでません。外へ出せば汗、口の中へ出せば唾液、要はおなじなのです。ちなみにオッパイ(乳腺)も汗腺が変化発達したものです。唾液の出が悪いと感じたら、近くの歯医者さんで診てもらいましょう。

おまけ

 最後にペットのワンちゃんの話ですが、実は、乳幼児やご高齢の方の状態とそっくりです。ペットのいない方も読んでみてください。

犬の熱中症にもご用心

人間と同じように、犬も熱中症にかかります。とゆうより、汗腺がない犬は人間より危険といえます。蒸し暑い室内や閉め切った車の中に放置は厳禁ですし、激しい暑さの中でのお散歩は、地面からの反射熱を受けやすいので、注意が必要です。
 犬の場合、午前よりも午後のほうが熱中症にかかりやすいとされています。特に暑い日と涼しい日を繰り返す不安定な時期は特に気をつけつ下さい。

犬は汗をかけません

 人間が普通と思っていると大間違いです。人間ほど贅沢に水を使い、汗をかける動物は他にいません。犬は汗をかけないうえ、厚い毛におおわれています。もともと夏は苦手なのです。
犬はハァハァという口呼吸(パンディング)によって体温調整を行います。パンディングだけでは追いつかないくほどの熱が体内にたまってしまうと、からだは高体温の状態となってしまいます。

初期症状をみのがさないで

体温が40℃以上に上昇し、呼吸数と心拍数が増加します。暑いところに連れだしたり、閉め切った部屋などでお留守番させた後、なかなかパンディングがおさまらなければ熱中症にかかっている危険があります。自分で水を飲みに行けず、ぼーっとしていて、ひたすらハァハァと荒い呼吸をしているようでしたら、熱中症です。すぐに体を冷やし、早めに動物病院に連れて行って下さい。初期症状で対処ができれば死亡など重症化せずに助けられます。「熱中症かも?」と思ったら、躊躇しないで動物病院へ行きましょう。

重症化すると

● 下痢 ● 嘔吐 ● ふるえ ● 意識消失
どれか一つでもあれば、命の危険があります。即座に動物病院へ。
尿が出ない、血尿が出ている場合は、とても危険な状態です。熱中症が重症化して、腎臓に急激な障害が起こっています。多臓器不全を起こしており死に直面しています。
 涼しいところに移動し、人肌程度の水で濡らし、扇風機で送風します。
冷水や氷、アイスパック等の急な冷却は、体の表面だけを冷やすのでおすすめできません。動物病院では、点滴で水分や電解質などを補給するなどの治療をします。

予防法は

閉め切った部屋で室温が高くなると熱中症にかかる可能性が高くなります。クーラーを使って温度・湿度を管理してあげてください。ちなみに当歯科医院のペットのココの部屋は、24時間エアコン入れっぱなしです。
いつでも十分な水分をとれるよう、新鮮な水をたっぷりと置いておくのも大切です。室外で飼育されている場合は、暑い時期だけでも、玄関などに避難させてあげるとよいのですが、日よけをつけて直射日光をさけ、扇風機などで風を送ってあげるなど、風通しを良くしてあげて下さい。いつでも新鮮な水が飲めるようにしておくことは室内犬と同じです。

散歩に出かけるときは

IMG_3260暑い時期、太陽の出ている時間はさけましょう。道路の照り返しが強くアスファルトは50~60℃以上にもなり、火傷の原因にもなります。朝早い時間か、日が沈んでからの涼しい時間帯に行くべきです。散歩のときも水分補給ができるよう、飲み水をわすれずに。
100均で売っているスプレーに水を入れてときどき浴びせてあげるのも有効です。

車に乗せる場合

 車の中は気温が上がりやすいので、エンジンを切った車内に放置するのは夏以外でも危険です。車に乗せる場合はエアコンで車内を涼しく保ってあげて下さい。暑い中、エンジンを切った状態で閉めきった車内に置いていくのは絶対だめです。

普段から体温を測れるとよいのですが

犬の体温を測るときは、専門の体温計を肛門内に差し込んで測ります。ちょっとむずかしいかな。

熱中症になりやすいのは

ゴールデンレトリーバー、ラブラドール等の大型犬は注意が必要です。身体が大きくっても、体表面が比例して大きくならず、熱を逃がしにくくなります。
シーズー、パグ、フレンチ・ブルドッグ、ボクサーなどは、鼻の穴が小さかったり、喉の入り口が狭かったりする犬種は、息の通り道が狭い構造になっていて、ハンティング呼吸の効率が悪く注意が必要です。
呼吸器疾患や、心臓疾患をもっていると危険性が高くなります。

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