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舌炎(舌が痛い)

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舌に炎症起こしたのが舌炎です。熱い食べ物で火傷や貧血などの全身的な原因まで様々です。全く痛みを感じない場合も、ひどい痛みを生じる(舌痛症)場合もあります。

局所的な原因で起こる舌炎

刺激の強い食べ物や飲み物を原因とする場合

濃いアルコールや辛い食べ物は度がすぎると、舌の粘膜を荒らしてしまいます。熱い食べ物や飲み物による火傷も同じです。質の悪い飴などによって起こる場合もあります。

タバコによるもの

高温のたばこの煙による火傷も原因の一つですが、ニコチンは血管の収縮作用が強く、口腔内粘膜の血液の流れが悪くなり粘膜の新陳代謝が極めて低下します。タバコは毒そのものです。喫煙は舌癌の大きな原因です。禁煙に取り組むことを強くおすすめします。近くの歯医者さんでも禁煙指導を行っています。

不良な歯の詰め物

虫歯を放置すると歯が欠けたりします。また新製したときはよく適合していた詰め物も継ぎ目から虫歯が出来ることがあり、鋭利な部分が生じてしまうことがあります。これにより舌が傷になってしまうことがあります。

金属アレルギー、ガルバニー電流

虫歯の補修に金属を使うことが多いです。当然、人体に安全で、口の中で安定している金属が使われます。それでも、残念ながら体質的に会わない方もいらっしゃいます。歯磨き粉が原因だったりする場合も稀ながらあります。
金属はもともと電気を帯びています。特に口の中に種類の違う金属が入っていると唾液を介してこの間に電流が生じます。これが舌を刺激することがあります。

口腔アレルギー症候群(OAS=oral allergy syndrome)

口腔内のアレルギー症状は、果物や野菜によっても起こることがあります。花粉症と同じです。アレルギーを起こす原因物質をアレルゲンといいますが、これに対してIgEという抗体が体内でつくられ、口腔粘膜にアレルギー反応を起こすことがあります。

口腔アレルギー症候群の症状は

果物や生野菜を食べた後、数分以内に唇、舌、口の中や喉にかゆみやしびれ、むくみなどがあらわれることがあります。食後自然に治ることが多いのです。稀ではありますが、アナフィラキシーと言ってショック症状を起してしまう場合もあります。

口腔アレルギー症候群を起こしやすい体質は

生野菜や果物のアレルゲンは花粉のアレルゲンと構造が似ているので花粉症の方は要注意です。スギ花粉症の方の10%程度の人が起こすといわれています。このほかにも気管支喘息、特定の食べ物や薬剤にアレルギーのある方は注意が必要です。

交差抗原性

構造中のアレルギーを起こす部分が大変似ているものがあります。シラカバ花粉にアレルギーになると、似ているりんごにもアレルギー症状を起こすことがあります。これを交叉抗原、共通抗原といいます。


 






 
原因アレルギーを起こしやすい果物 野菜
スギ ヒノキ トマト リンゴ モモ キウイ
ブタクサ メロン・スイカ・バナナ・セロリ
シラカバ ブナリンゴ・モモ・サクランボ・ビワ
ヨモギ セロリ・にんじん・リンゴ・キウイ
カモガヤ ススキ トマト・スイカ・メロン・オレンジ・トウモロコシ
ゴム(ラテックス)マンゴー・ぎんなん

口腔アレルギー症候群の対策

花粉症の型で口腔内にも症状がある場合には、近くの歯医者を受診し相談してください。アレルギーの原因となる食物を避けるのが基本ですが、口腔アレルギーを起こす果物や生野菜の原因物質は熱に弱く、加熱すれば平気な場合もあります。

パイナップルやキウイ

アレルギーではありませんが、パイナップルに含まれる酵素プロメラインが原因のことがあります。生のパイナップルを食べた時に、舌にピリピリとした刺激を感じることがあります。この酵素はたんぱく質を分解します。少量であれば問題はありませんが、大量に食べると舌が荒れてしまうことがあります。ブロメラインは免疫力UPや腸内の老廃物を分解する事により胃腸の障害を抑制する効果もあるとされています。疲労回復、高血圧予防もあるとされ、食べ過ぎなければ問題ありません。キウイフルーツにも同様にアクチニジンというタンパク質分解酵素をふくんでいます。(ちなみにキウイはニュージィランドに生育する鳥の名前です)

マンゴー

これは正真正銘アレルギーです。マンゴーはウルシ科の植物なので、漆(うるし)の仲間です。漆で痒み、かぶれなどの皮膚症状が引き起こされる方は、マンゴーに対してもアレルギーがあると考えて間違いはないと思います。

マンゴーアレルギーの症状

口の周りを中心に赤み、痒み、発疹、湿疹、蕁麻疹、かぶれなどを生じます。口腔内の違和感または腫れなどもおこります。全身に症状が出る場合もあります。
すぐに出る場合はマンゴーが原因と気が付くのですが、数日後に出る場合もあり、ヘルペスなどと間違われることも多いので注意が必要です。近くの歯医者さんやお医者さんで診てもらった時はマンゴーを食べたことを話していただくと助かります。

唾液の減少が原因の舌炎

粘膜は乾燥に弱く、唾液によって潤されていないと荒れてしまいます。唾液の分泌が悪くなる原因は数多くあります。

脱水

体内の水分量が減ると唾液に回すまでの余裕がなくなります。

ストレスや自律神経のバランスの崩れ

交感神経と副交感神経の二つを合わせたものが自律神経です。唾液は副交感神経が優位に立つと、分泌が促進されます。緊張状態が続くなど、チリ神経のバランスが交感神経に傾くことが多いと唾液の分泌量が減少します。

薬の服用

薬には出て欲しくない副作用がありますが、唾液の分泌を抑制してしまう副作用もつ薬は数多くあります。抗コリン薬・抗うつ剤・抗不安薬・抗パーキンソン薬・抗ヒスタミン薬・アレルギー薬・抗不整脈薬・高血圧薬・鎮痛剤などに多く口腔乾燥が報告されています。

糖尿病

糖尿病は血液中の糖分が高すぎる状態ですが、脳はこの状態を改善しようと血液中に水分を送り込もうとします。ですので、血液中の水分を利用して唾液を作ることはこの逆の作用になるので、唾液の分泌が減少しやすくなり、喉も渇きやすくなります。糖尿病は、血流障害によって全身の末梢神経への伝達が障害され、手足のしびれや感覚の鈍化が起こることがあります。時に舌の神経に影響を及ぼすことで、舌がピリピリとしびれて痛んだり味覚がおかしくなったりなどの症状がでます。

シェーグレン症候群

目が乾く,口が乾燥する,関節が痛むを特徴とする、自己免疫疾患の一つです。 シェーグレン症候群は、四〇歳以上の中年女性に多く、男女比は一対九といわれています。口腔では口腔乾燥(ドライマウス)がおこりますが、自己免疫現象により自らの唾液腺が破壊され唾液の分泌が減少することに起因します。命に関わるような、重大な問題が生じないのが幸いですが、逆に見落とされてしまうことも多くあります。症状が目医者、歯医者、整形外科などに分散してしまうので総合的に気がつかれないことが多いです。

ちょっと注意の必要な場合

口腔内の病気の中には、一部ガン化するものがあり、注意が必要です。

白板症(はくばんしょう)

口の中の粘膜にできる白い板状の表面が硬くなった病変で、こすっても取れないのが特徴です。約10%がガン化するとされており、近くの歯医者さんでチェックしてもらってください。

扁平苔癬(へんぺいたいせん)

舌以外にも、頬の粘膜や口唇にできやすく、白い網状、レース状の白い模様で現れます。潰瘍やびらん(ただれ)を作ることが多く触れたり食事の時にぴりぴりと強い痛みを伴うことがあります。1%程度ですが、ガン化するとされているので注意が必要です。

紅板症(こうばんしょう)

ビロードのようなつるっとした平らな表面で境界が明瞭なあざやかな鮮紅色が特徴です。極めてまれな疾患ですが、約50%がガン化すると言われています。

舌ガン

口の中に出来る間は全体の2%程度です。このうち舌に出来るのは60%を占めます。舌の横の面に出来ることが多いですが、どこにでもできます。無症状の場合も多くあり表面的な変化が全く見られない場合もあります。
違和感を感じる場合もあります。舌の動きが悪くなり、会話中ろれつが回らない、物を飲み込みにくい、味覚がおかしいなど舌の機能に異常を起こす場合もあります。
口の中はよく見えるように思えますが、実際には発見が難しいです。扁平上皮癌がほとんどですが、稀に腺癌の場合もあります。

良性腫瘍

ガンのように適切な治療を行わないと死に至るものがあります。これが悪性腫瘍です。これに対して、生命維持機能に直接的な影響を与えないようなタイプのものを良性腫瘍と呼んでいます。口腔内にも様々な良性腫瘍が生じます。

乳頭腫・線維腫

舌の上皮細胞が機械的刺激によってできるいわゆる「いぼ」です。基本的には痛みを感じませんが、傷ついたりすると痛みを伴うこともあります。刺激の原因を取り除けば治ります。痛みや炎症を伴う場合には切除する場合もあります。

血管腫

血管が拡張したり増殖したりすることによってできる良性腫瘍です。淡青色や青紫色のかたまりができます。舌巨舌症の原因となることもあり、口内を圧迫して会話や食事に支障を来たすことがあります。肥大すると切除するのは難しくなるため、大きくなる傾向のある場合は切除が必要な場合があります。

栄養バランスの悪さ・低栄養

舌は代謝の活発な組織ですので、栄養分が不足すると早期から症状が出てしまいます。

鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血の原因は、生理や怪我、病気によって失血による鉄分欠乏が食事などから十分に補給できず必要とする鉄分が十分に必要量が確保できてない状態が続いている事です。ガンや消化管の潰瘍などは気がつきにくいので注意が必要です。女性では子宮筋腫が原因のこともあります。また過度のジョギングは、衝撃時に赤血球の破壊が足で起こるとされ、運動をしっかりやりすぎている人にも起こるので注意してください。貧血症状はもちろんのこと、無力感、倦怠感、疲労感を生じることがあります。
口腔内の症状としては味蕾が集まったザラザラしたイチゴの表面のような突起を舌乳頭〈ぜつにゅうとう〉といいますが、これが萎縮〈いしゅく〉し舌炎をおこします。ひどくなると舌や咽喉の粘膜の異常による嚥下痛(飲み込む時の痛み)などがあります。口腔内症状は、フェリチン(貯蔵鉄)の減少が起こるため、貧血などの全身的症状が現れる前から出現することが多くわれわれ浅草歯科医師会の歯医者も注意して観察しています。心配な事があればどんどん相談してください。

プランマー-ビンソン症候群

鉄欠乏がひどくなると、爪がスプーン状に変形(爪の扁平脆弱化)したり、食道炎を起こして、食道のつかえが起こるようになります。。貧血症状に加えて、舌炎、口角炎、爪の変形のうえに食道のつかえまで合併した場合プランマー-ビンソン症候群と呼びます。

ビタミンB12・葉酸の不足

どちらも体内で合成することのできないビタミンですが、不足すると口腔内にも症状が現れます。舌がしみるような痛み・熱を持ったような感じ、舌が乾燥する、舌乳頭の萎縮、舌全体が赤く変色するなどが起こります。味覚障害を生じることもあります。めまいやふらつき、動悸や息切れ、全身の疲労感や倦怠感、手足のしびれ、運動神経の低下などの全身症状、うつや物忘れなどの精神症状なども生じます。また赤血球の合成がうまくいかなくなり、貧血症状も現れます。
ビタミン B12の発見されるまでは原因不明とされ、悪性貧血と呼ばれ致死率の高かった病気ですが、現在は、ビタミン B12(シアノコバラミンなど)の投与により、治療可能になりました。ハンター舌炎と呼ばれます。

亜鉛欠乏症

鉄などと同じく体にとって必要な必須元素です。亜鉛が不足すると皮膚疾患や消化器疾患などを起こします。中でも口腔内の症状は起こりやすく、味覚障害が特徴的です。舌の炎症や乾燥などを起こしてしびれや痛みの原因にもなります。全身には皮膚炎や脱毛症、生殖機能の低下などを引き起こすことがあります。
100g中13mg含む牡蠣はダントツですが、牛肉などにも多く含まれ、豚肉や卵・大豆などにも含まれます。

バイ菌などの感染が原因のもの

口腔カンジダ症(鵞口瘡(がこうそう)

カンジタ菌という酵母に似たカビの仲間が体のあちこちに住み着いています。毒性の弱い菌ですので、通常は何も悪さはしません。ところが体調が弱ると病原性を生じることがあります。高齢、免疫力低下、抗生剤やステロイドの長期服用、ガン治療などに伴って出現することがあります。舌などの口腔粘膜に白い膜ができ、その下は赤くびらん状(ただれた状態)になっていることが多いです。
入れ歯の下に出来ることも多くありますが、この場合は白い膜はできないことが多いです。
また、時には黒毛舌といい、茶褐色や黒色のものもあります。痛みは食事など舌に刺激が加わると悪化し、熱い物や味の濃い物などは痛くて食べられなくなることもありますが、痛みを伴わない場合もあります。

猩紅熱(しょうこうねつ)

溶血性(ようけつせい)レンサ球菌(きゅうきん)を略して、溶連菌といいます。赤血球を溶かす毒素をだす球形の菌が、数珠(じゅず)つなぎに並んで連鎖状に見えるので、溶血性連鎖球菌とよばれます。溶連菌感染症とは、この溶連菌が感染しておこる病気の総称で、皮膚の化膿性疾患・中耳炎・扁桃炎・敗血症などがあります。猩紅熱はA群β溶血性連鎖球菌によるものです。 症状は、主に38~40度を超える高い発熱、喉の痛みと腫れ、全身に及ぶ赤い発疹などが現れます。炎症が強いと舌全体も腫れて痛みを伴うこともあり、嚥下障害を起こしたりひどい場合には呼吸困難を起こす恐れもあります。また、中耳炎や腎炎などを併発することもあります。
口腔内にも、舌に赤いボツボツとしたできものができます。これをイチゴ舌といいます。炎症が強いと舌全体が腫れて痛みを伴うこともあります。嚥下障害や呼吸困難を起こす恐れもあります。
歯医者さんで治療出来るものではありません。ペニシリン系の抗生剤がよく効きます。ただし、症状が落ち着いてきても後遺障害としてリュウマチや腎臓障害が起こる場合があるので完全に治るまで内科や小児科のお医者さんでの治療が重要です。猩紅熱は、風邪と異なり寝ていれば治るものではありません。
好発年齢は5~10歳くらいですが、成人の感染もあります。

ヘルパンギーナ

夏風邪の一種で1~5歳頃の子供に多く見られるA群コクサッキーウイルスによる感染症です。口内に水疱ができるのが特徴で、痛みがあり食事がしにくいこともあります。水疱が破れるとただれて潰瘍を生じ、かゆみや痛みを起こします。40度近くの高い発熱も伴うこともありますが、予防は良好です。ただ稀に髄膜炎や心筋炎を合併することがあり注意が必要です。
6歳未満の子供にかかることが多いですが、大人でも疲れがたまっていたり、免疫力が低下しているとかかります。大人の場合は重症化することがあるので充分な注意が必要です。

手足口病

手足口病とは、小児期の子供を中心に流行するコクサッキーA16ウイルスやエンテロウイルス71などによる感染症です。主に手や足、そして口に水疱性の発疹ができることから名付けられた病気で、夏の時期に流行します。。皮膚の発疹は、比較的痛みが出ないですが、口の中の発疹はこすれて痛むこともあります。6歳未満が90%を占めます。

舌痛症

目で見てわかるような舌の炎症症状が見られないのに痛みが起こる場合があります。舌痛症と呼ばれていますが、これについては別のページでお話します。

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