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歯科治療の時に注意が必要な病気・症状 (不整脈)

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不整脈とは

脈の乱れ=不整脈です。脈拍というのは、心臓が血液を送り出すリズムなのでそれが乱れることです。
心臓や冠動脈に問題がある心臓疾患・高血圧や肺に疾患・甲状腺異常なども不整脈が出やすい原因になります。また病気とは関係なく、加齢や体質、疲労やストレスの蓄積、睡眠不足などが原因になることもあります。
 心臓の筋肉は、電気信号によって規則正しく収縮と弛緩を繰り返しています。これが何らかの理由で電気信号に乱れが生じ、心臓の拍動のリズムが一時的に不規則になります。それが脈の乱れ=不整脈となって現れます。

不整脈には3種類あります

fa235-index[1]通常、成人の脈拍数は1分間に60~100回程度で、一定間隔の規則正しいリズムを刻んでいます。脈拍数にはかなり個人差があるので、安静時の脈拍がどのくらいなのか把握しておくことも大切です。今は腕時計で測定できるタイプもあります。写真はガーミンの製品です。ジョギングなどでもとても便利です。
1. 頻脈(ひんみゃく)
通常より脈がかなり速くなるタイプです。運動や緊張によっても脈は速くなりますが、それは正常です。急に脈が1分間に140回以上にもなる場合には危険な状態といえます。
2. 徐脈(じょみゃく)
通常より脈がかなり遅くなるタイプです。1分間に40回程度まで低下した場合は要注意です。
3. 期外収縮(きがいしゅうしゅく)
脈が一瞬飛んだりリズムが乱れて、不規則なうち方をするタイプです。

注意したい不整脈

健康診断などで不整脈が見つかっても、不整脈の他に何もなければあまり心配ないとされています。しかし次のような症状を伴う場合は注意が必要です。

頻脈の場合

 脈拍数の増加に伴ってドキドキという動悸が起こり、さらに動悸が激しくなると、めまい・冷や汗・吐き気などを伴い、時には意識を失うこともあります。こうしたケースでは、心室細動や心房細動の可能性があります。

徐脈の場合

 脈が遅くなると、身体を動かすのが辛くなり動くと激しい息切れを起こします。症状が治まらない時には心不全の可能性があります。

期外収縮の場合

 あまり目立った症状はありませんが、人によっては胸がなんとなく不快になったり、胸痛を感じることもあります。狭心症や心筋梗塞の可能性もあります。脈のリズムがバラバラになる場合には、心房細動などの可能性もあります。

歯科治療時の注意点は

 不整脈そのものにも注意が必要ですが、不整脈を起こしている原因疾患に注意を払うことが大切です。
● 内科主治医の先生からの情報を取り寄せ、密に連携をとることが重要です。
● 重症の脈拍性不整脈の場合は、アドレナリンが入った局所麻酔薬の使用は避けたほうが安心とされます。

起こりうる緊急事態とその対応

 不整脈の種類にかかわらず、有効な心拍出量が保たれなくなると血行動態が悪化します。
血圧低下・意識障害・冷や汗・末梢の冷感・失神・痙攣・呼吸困難・胸痛などの血行動態が不安定な症状があったら歯科治療を中止し、必要なら救急要請します。

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