未成年の自殺率が最悪になりました。
19歳以下の未成年の人口10万人当たりの自殺者数を示す自殺死亡率が2018年に2.8となり、1978年の統計開始以降最悪でした。2019年版自殺対策白書で明らかにされました。
2018年の未成年の自殺者数は、前年より32人増えて599人でした。
白書では過去10年の統計から若年層の自殺原因を分析しました。それによると、小学生の自殺原因は「家族からのしつけ・叱責」「親子関係の不和」等の家庭問題が多く、中学生、高校生、大学生になると「学業不振」「進路に関する悩み」「うつ病」等が目立ちました。
白書は若年者に対する自殺対策として、厚生労動省が昨年始めたSNSでの相談事業を紹介しています。
昨年度は延べ2万2725件の相談がありました。その中でも未成年の相談率は43.9%を占めています。女性は全体の92.1%でした。全体の自殺者数は2万840人で9年連続減少しました。