エンテロウイルスというウイルスが原因となる感染症です。主に子供さん(5歳以下の乳幼児が多い)に多くみられ、風邪と同じ症状と手、足、口などに発疹が出るのが特徴です。夏に多く、幼稚園・保育園などで感染することも多く、気をつけたい病気のひとつです。ヘルパンギーナやプール熱(咽頭結膜熱)とともに、三大夏風邪の一つです。
6/23までの一週間で、一医療機関あたり5.18人通院していて、流行の警報(5人)を超えてたことが、国立感染症研究所から発表されました(2019 7/2)。
 手足口病は、隔年で流行する傾向があり、今年は広く流行する危険があるとして警戒が必要です。
全国3000の小児科から報告のあった患者の総数は6/17~6/23日の一週間で16,417人に達しています。
子どもだけでなく大人も感染しますが、大人のほうが、重症化しやすいことが特徴です。とにかく痛く、足裏などにひどく出ると歩けないほどになります。また、インフルエンザのような、全身倦怠感、悪寒、関節痛、筋肉痛などの症状が出ることがあるのも、大人の特徴です。手洗いや、タオルの共有を避けるなど予防に心がけることが大切です。
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7月16日にさらなる拡大が発表されました。患者数は7月の1週間で1医療機関あたり9.79人でした。過去10年で最も流行した2017年の10.97人に迫る勢いとなっています。
国立感染症研究所が7月16日発表したものによると全国約3000の小児科から報告があった患者数は3万1065人に達しています。
1医療機関あたりの都道府県別にみると、最も多いのは福井県(31.13人)、石川県(26.76人)、香川県(17.11人)、三重県(17.05人)、が続きます。
手についたウイルスから感染するので石鹸でこまめに手洗いするなどの予防を徹底してください。